「名声」途絶えて

『日刊スポーツ』(共同通信)の記事;


レナウン民事再生「心よりおわび」自粛で販売激減
[2020年5月16日0時51分]


アパレル大手のレナウン*1が自力での経営再建を断念し、民事再生手続きに入ったことが15日、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛などにより、百貨店での衣料品販売が激減したことで資金繰りに行き詰まった。

帝国データバンクによると、上場企業の経営破綻は今年初。コロナ関連倒産は中小企業で急増しており、経済縮小の影響が初めて大手企業に及んだ。

レナウン東京地裁から民事再生手続きの開始決定を受けたと発表した。負債総額は138億7900万円。東京証券取引所第1部から上場廃止となる。今後は管財人の下でスポンサーを探し、再建を目指す。

子会社のレナウンエージェンシー(東京)が債権者として、15日に東京地裁民事再生法の適用を申請し、受理された。レナウンは「関係者に多大な迷惑をかける事態となり、心よりおわびする」とコメントを出した。

感染防止策としての外出自粛が響き、レナウンの3月の店頭売上高は前年同月比42・5%減。主力販路である百貨店の休業が本格化した4月には81・0%減に落ち込んでいた。

レナウンは経営不振で2010年に中国繊維大手*2の傘下に入り、ブランドの整理などで経営再建を進めた。しかし、香港にある中国繊維大手の関係企業との取引で、約50億円の販売代金の回収が滞り、19年3~12月期の連結純損益は67億円の赤字に陥っていた。

レナウンは紳士服の「ダーバン」や英国発祥の高級ブランド「アクアスキュータム」など、百貨店向けのブランドが主力。1902年創業の老舗企業で、高度経済成長期の60年代に始めたテレビCMが浸透し、高い知名度があった。

近年は電子商取引(EC)が台頭し、レナウンは百貨店の販売比率が高いことが経営課題となっていた。(共同)
https://www.nikkansports.com/general/news/202005150000801.html

「コロナ関連倒産」ということだけど、実際のところ、平成の初めのバブル崩壊あたりから傾き始めて、新型コロナウィルスがとどめを刺したという感じのようだ。
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レナウン民事再生法適用を申請 衣料品販売の低迷 コロナ影響」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200515/k10012432191000.html
「業績低迷のレナウン民事再生法を申請、コロナショック重なり負債額138億円」https://www.fashionsnap.com/article/2020-05-15/renown/
林芳樹*3レナウンが経営破綻 長年の不振にコロナが追い打ち」https://www.wwdjapan.com/articles/1079137