承前*1
WHO神戸センターのツィート;
ゴマ油を塗ると、新型コロナウイルスが体内に入るのを妨げられますか。
— WHO Kobe Centre (@WHOKobe) 2020年2月22日
いいえ。ゴマ油は新型コロナウイルスを殺しません。#COVID19 #Mythbusters pic.twitter.com/NQcITVsKBX
NHKの報道;
新型コロナウイルス SNSでの真偽不明の情報に注意を
2020年2月26日 19時45分
新型コロナウイルスの感染が広がる中、SNS上では対処法などをめぐって根拠が不確かな情報が広がっています。専門家はこうした情報をうのみにせず、国や研究機関が公表している情報を確認するなどして、冷静に対応するよう呼びかけています。
「今回のコロナウイルスは非常に熱に弱いことが分かりました」「感染を防止するために、より多くの湯を飲むように伝えてください」。
これらは今、SNSで広がっている投稿の1つです。
不特定多数の相手に転送するよう求める「チェーンメール」とみられています。
SNS上では「3つのグループLINEで流れてきた」「チェーンメールみたいのまわってきたわ。うさんくささ」などとして、送られてきた文面の画像をそのまま投稿している人もいます。
新型コロナウイルスが熱に弱いという情報は複数出回っていて、この中には「ウイルスは26度から27度の温度で殺せる」とか「ウイルスは太陽にさらされると完全に消えます」「生姜、ニンニク、唐辛子、コショウをたくさん食べると良い」などといったものもあります。
このほか、特定の食材や空気清浄機がウイルスに効果があるなどといった、根拠が不確かなさまざまな情報が出回っています。
こうした情報の信ぴょう性について、感染予防が専門の医師や看護師などで作る学会の理事長で東京慈恵会医科大学の吉田正樹教授は「一般的にウイルスは熱に弱いが、お湯として飲める程度の温度では感染を防ぐことはできない。また、特定の食材などで新型コロナウイルスが死滅するというデータも存在しない」と指摘しています。
そのうえで、こうした情報をうのみにせず、厚生労働省や国立感染症研究所など信頼できる機関が公表している情報を確認するなどして、冷静に対応するよう呼びかけています。
吉田正樹教授に聞いた詳しい内容
(記者)
「『新型コロナウイルスは熱に弱い』というのは本当ですか?」(吉田教授)
「一般的にウイルスは熱に弱いとされていますが、通常の気温の中では生きています。50度から60度のお湯を飲んで死滅するかというと難しい。逆にあまり温度の高いものでのどの粘膜を傷つけてしまうと、ウイルスがつきやすくなるおそれもあります。感染を防ぐうえで温度は関係ないと思います」(記者)
「新型コロナウイルスに効果がある特定の食材などはあるのでしょうか?」(吉田教授)
「特定の食事や食材でウイルスが死滅するというデータは存在しません。ヨーグルトなどはある程度免疫に関係すると言われていますが、新型コロナウイルスに効果があるかどうかは分かりません」(記者)
「空気清浄機でウイルスは除去できますか?」(吉田教授)
「ウイルスが死滅することはなく、難しいと思います。一方で、気道が乾燥するとウイルスがつきやすくなるので、加湿器で適度な湿度を保っておくことは予防の観点から有効かもしれません」(記者)
「根拠が不確かな情報に惑わされないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?」(吉田教授)
「国立感染症研究所や厚生労働省など、信頼できる機関が公表している情報を確認してください。そのほかの正しいかどうか判断できない情報については、安易に発信したり転送したりしないほうがいいと思います」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200226/k10012303001000.html