何故「狩り」なのか

ku-「「紅葉狩り」の名前の由来 【メモ】」https://www.ku-hibino.com/entry/2019/09/24/050000


平維茂が鬼女・紅葉を討つ「戸隠・鬼女紅葉狩伝説」*1は「紅葉狩り」という言葉の「語源」ではないよね。この伝説を踏まえた能の「紅葉狩」はまた「紅葉狩り」という習俗を前提としているのだった。
それよりも、「紅葉狩り」というというのは、松茸狩り、蜜柑狩り、葡萄狩り、梨狩り、苺狩りなどと同じ系列なのでは? 『大辞泉』によれば、「狩り」には「山野で植物を観賞・採集すること」という意味があって、その例として「まつたけ狩り」「もみじ狩り」が挙げられている。また、『新明解国語辞典』(初版)は「狩り」を「ある条件にかなう物を、(そこら一面捜して)取ること」と定義している。所謂狩猟とは程遠い「狩り」として、(植物ではないけれど)潮干狩りというのもある。
さて、「紅葉の赤」が「血」の色として観念されていたという説は興味深い。