入院か入獄か

少し前の『朝日新聞』の記事;


「私を殺さないで」 フジモリ元大統領が動画投稿
サンパウロ=岡田玄2018年10月5日11時12分


 恩赦を取り消され、再収監を命じられた南米ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領(80)*1が4日午後、ツイッターフェイスブックに「私を殺さないで」と訴える動画を投稿した。

 動画は入院先で撮影したとみられ、撮影時間は51秒。ベッドに横たわったフジモリ氏が弱々しい声で「政治家のみなさん、政治的な武器を使わないでほしい。私にはそれに対抗できる力はもうない」「大統領と裁判官に唯一のお願いがある。私を殺さないでほしい。収監施設に戻されれば、私の心臓は耐えられない。私に死刑宣告をしないでほしい」と語っている。

 フジモリ氏は軍による民間人殺害事件で有罪となって収監されていたが、昨年12月に健康上の理由から恩赦を受けて釈放に。ところが最高裁が今月3日、収監施設でも健康問題に対応できるとして恩赦を取り消し、収監を命じた。フジモリ氏はその直後、次男の国会議員ケンジ・フジモリ氏(38)に付き添われ、入院していた。(サンパウロ=岡田玄)
https://www.asahi.com/articles/ASLB525C7LB5UHBI00R.html

この騒動の背景を巡っては、


白石和幸「フジモリ元ペルー大統領への恩赦が無効に。高齢で病身のフジモリ元大統領は再び収監されるのか?」https://hbol.jp/176308


が興味深かった。
白露の野党「人民勢力党」におけるアルベルトの長女、ケイコ・フジモリと次男、ケンジ・フジモリとの確執。ケイコは父親の「恩赦」に反対していた。当時のクチンスキー大統領が昔の汚職の件で「罷免」されそうになったが、 ケンジが大統領と裏取引を行い、父親の「恩赦」と引き換えに大統領罷免に反対したため、クチンスキー大統領の首が繋がったという。