パスは受け取られたか

承前*1

先ず、

関根和弘「「指示があったと言って欲しかった」。監督には届かなかった日大アメフト選手の無念(一問一答)」https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/22/press-conference-american-football-player_a_23440618/


日大アメフト選手記者会見の質疑応答部分。
この会見が行われると、それまでの鈍感さからは想像がつかないほど迅速に日大側の緊急記者会見が開催された。しかし……
スポニチ』の記事;


後出しじゃんけん”のような日大・内田前監督らの緊急会見…
5/23(水) 22:54配信 スポニチアネックス


 6日に行われた学生アメリカンフットボールの試合で日大の選手が無防備な関西学院大選手に後方から悪質なタックルをして負傷させた問題で、日大は23日、東京都内で内田正人前監督(62)、井上奨(つとむ)コーチ(30)が緊急会見を行った。

 前日22日に加害者側の日大DL宮川泰介選手(20)が開いた記者会見で、反則は監督とコーチからの指示だったと主張していたが、この日の会見で内田前監督は「悪質なタックル指示をしていない」と改めて否定した。

 日大側がこの日午後8時からの会見実施を通達したのは会見約1時間前。会見場所が明らかになったのが45分前とあり、報道各社は急きょ、都内の会見場へ向かったが、会見冒頭間に合わない記者やカメラマンの姿も見られた。

 司会を務めた日大広報の男性職員の進行も謝罪、釈明を主とする会見の場ではふさわしくないものだった。質疑応答のはじめに「1人の質問は1つまで」というルールは説明されたが、あやふやな回答があったため1人の記者が重ねて質問すると「質問は1つまで!会見打ち切りますよ!」と反応。真相究明のため質問が続くと「打ち切りますよ!」と再三切り出す場面があった。

 会見内容も指導者として学生を守るべき立場の監督とコーチが、宮川選手の会見には同席せず、翌日に行う“後出しじゃんけん”のような形。内田前監督は19日に辞任表明をした場で大学名「関西学院(かんせいがくいん)」を「かんさいがくいん」と発音した言い間違いは直していたが、会見の仕切りと内容から「誠意」を感じることはできなかった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180523-00000170-spnannex-spo&pos=4


ネットあぜん「なんなの?この会見」「昨日と今日のコントラストが」「残念」
5/23(水) 22:35配信 スポニチアネックス


 6日に行われた学生アメリカンフットボールの試合で日大の選手が無防備な関西学院大選手に後方から悪質なタックルをして負傷させた問題で、日大は23日、午後8時から東京都内で内田正人前監督(62)、井上奨(つとむ)コーチ(30)が出席して緊急会見を行った。

 前日22日に加害者側の日大DL宮川泰介選手(20)が開いた記者会見で反則は監督、コーチからの指示だったと主張していたが、内田前監督と井上コーチはこの日の会見冒頭で謝罪したものの、関学大クオーターバック(QB)をつぶせという指示については改めて否定した。

 だが、宮川選手を精神的に追い詰めた指導者側の厳しい言葉の数々については「言っていない」「覚えていない」と内容が変化するなどしどろもどろで、これにはネット上に「なんなの?この会見」「昨日と今日のコントラストが」「これ開かん方が良かったレベルじゃねえか」「残念」と非難の声が殺到。

 報道陣から続く厳しい追及に司会を務める日大関係者が「もうやめてください」「(会見を)打ち切りますよ」「あなた、しつこいんですよ」「これだけ聞いたら十分ですよ」「しゃべらないでください!」などとイライラしたように応戦するなど大荒れの様相となり、報道陣から飛んだ「あなたの発言で日大のブランドが落ちるかもしれないんですよ」の言葉に司会者が「落ちません!」と返答した直後にはさらにヒートアップ。ヤフーのリアルタイム検索では「日大ブランド」というワードがぐんぐん上昇した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180523-00000169-spnannex-spo&pos=5

See also
生田綾「日大アメフト部コーチ、しどろもどろ会見 ケガ発言「ない」→「覚えていない」」https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/23/nihon-university-press-conference_a_23441512/
桐島瞬「日大の内田前監督らが会見でまさかの否定 「ラフプレーは日大の伝統…」とアメフト連盟元監督〈dot.〉」https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180523-00000098-sasahi-soci
AERA dot.編集部「タックル指示を認めない日大にクレーム殺到 「退部者が続出で廃部も」と選手〈dot.〉」https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180523-00000068-sasahi-spo&p=1
時事ドットコム編集部「日大首脳陣が投げたブーメラン アメフット悪質タックル」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180524-00000146-jij-spo
白鳥健太郎「火に油だった日大ロング会見 “独裁者”意向を周囲が忖度…「最悪の危機対応」」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180524-00000067-spnannex-spo


さて、日大だが、この夜全国区的な注目を浴びてしまった人がもう一人出現した;


ハフポスト日本版編集部「危険タックル、日大謝罪会見「司会者」に批判 「火に油」「最悪」の指摘も」https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/23/sikai_a_23441592/
「会見司会の日大広報担当が報道陣とバトル「あなたのせいで日大のブランドが落ちますよ」とまで言われた」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180524-00000035-sph-spo
尾木ママ、日大会見「恥ずかし過ぎる」広報担当者は「最悪!!」と批判」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180524-00000078-sph-spo
「日大アメフト部会見の司会者は「共同通信の記者だった」とテレ朝・玉川徹氏」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180524-00000077-sph-spo


AERAdot.編集部、福井しほ「内田前監督ら主役の座を奪った「上から目線」日大広報の正体  記者とのバトル一部始終〈dot.〉」*2によると、その人の名は「米倉久邦」といい、


実は、元共同通信の記者で経済部長や論説委員長も務めた華麗なる経歴の持ち主だ。

 共同通信によると、2002年に共同通信を定年退職し、それ以降はフリージャーナリストとして活動しているという。

「社内でもあの会見、話題になってますよ。現役の記者時代からああいうものの言い方をする人で上から目線で言ってしまう…。変っていないというか」(共同通信記者)

 米倉氏は、1986年に『女の時代がやってきた 女で儲けるビジネス学』を共同通信社より上梓。その後は『そうだ、山へ登ろう!森林インストラクターになっちゃった』(三五館)、『六十歳から百名山』(新潮社)、『森をゆく「人と森のかかわり」を訪ねて』(日本林業調査会)などを執筆。さらに経歴を調べると、高校・大学と山に親しんでおり、57歳のときには森林インストラクターの資格を取っているという。

さて、

村上正、倉沢仁志「<アメフット>日大前監督の内田氏、心労で入院へ」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180524-00000002-mai-spo


曰く、


23日夜に急きょ開かれた日本大による記者会見は約2時間にわたり、終盤は説明に納得しない報道陣と司会の日大広報部側と押し問答となった。日大関係者によると、アメフット部の内田正人前監督(62)は記者会見後に心労と不眠で入院することになったという。
また、『スポーツ報知』の記事によると、

 悪質タックル問題、加害者選手の親友が「日大アメフト部は壊せって言ったら、完全にケガをさせろっていう…高校3年生の時に相手の体の壊し方を教わった」
5/23(水) 10:49配信 スポーツ報知


 23日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜・前8時)でアメリカンフットボールの定期戦での悪質なタックルで、関学大のQB(クオーターバック)を負傷させた日大3年のDL(ディフェンスライン)宮川泰介選手(20)が22日、都内で記者会見したことを特集した。

 会見で当該プレーは内田正人前監督(62)らの指示に従って行ったことを説明した。6日に行われた試合の3日前から、内田前監督だけでなく井上奨(つとむ)コーチからも追い込まれていった様子を明かした。

 番組では、宮川選手の親友でかつて日大アメフト部に在籍していた同級生を取材。試合前日には井上コーチを通じ、内田前監督から「相手のQBを1プレー目で潰せば(試合に)出してやる」と伝えられたと説明。「潰せ」は「けがをさせろという意味」で捉えたとした。これに 日大は22日、会見後にファクスでコメントを発表。「QBを潰せ」という言葉があったことは事実と認めたが、内田正人前監督(62)の指示との見解は否定した。

 こうした状況に同級生の男性は「日大アメフト部は、そんな生やさしい教え方はしなくて。壊せって言ったら、完全にケガをさせろっていう。一時期、高校3年生の時に相手の体の壊し方を教わったことがあった」と明かした。

 番組は一方で現役コーチも取材し「感じ取り方だと思うんですよ。指示があったかなかったと言われたら、ないです」と断言していた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180523-00000050-sph-spo&pos=4