ジョルダン・サンド「観光都市東京の百年(上)」『図書』(岩波書店)826、pp.30-33、2017*1
東京観光の「三点セット」を巡って;
「皇居前広場」については原武史『皇居前広場』*2を、(名所としての)「靖国」については坪内祐三『靖国』*3を、取り敢えずマークしておく。
一九二〇年に明治神宮が完成すると、定番の東京観光コースが定まった。東京駅に降り立った観光客はまず皇居前広場に向かい、そこから明治神宮と靖国神社(と遊就館)を巡ることになっていた。もちろん、多くのツアーはさらに浅草や銀座の盛り場、上野の博物館なども回ったが、皇居・靖国・明治神宮の三点セットは全コースの中核をなしており、いずれも天皇の国家に直結しつつ同時にそれぞれの形で近代的な名所だったのである。ついでに、百三十万人が殺到した明治神宮完成も「近代的」メガ・イベントとして記しておきたい。(後略)(p.32)
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*1:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180425/1524633358 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180427/1524801898
*2:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090310/1236651685 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150719/1437325616
*3:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110508/1304831341