「上からの指示で」

承前*1

「「森友」 自殺した職員がメモ 「自分1人の責任にされてしまう」」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180315/k10011366671000.html


曰く、


森友学園への国有地売却に関する決裁文書をめぐって財務省は今月12日、14の文書で学園側との交渉の経緯などがまとめられた「調書」の部分などが300か所以上書き換えられていたことを明らかにしました。

その5日前の今月7日、近畿財務局で森友学園との国有地の取り引きを担当する部署に所属していた上席国有財産管理官の50代の男性が神戸市内の自宅で自殺しているのが見つかりました。

関係者への取材で、この職員が、上からの指示で文書を書き直させられた、といった内容が書かれたメモを残していたことがわかりました。このメモは数枚にわたって書かれていて、決裁文書の調書の部分が詳しすぎると言われ上司に書き直させられたとか、勝手にやったのではなく財務省からの指示があった、このままでは自分1人の責任にされてしまう、冷たい、などという趣旨の内容も書かれていたということです。

このほか、去年2月以降の国会で財務省側が学園との交渉記録は廃棄したとする答弁をしていることについて、資料は残しているはずでないことはありえない、などと疑問を投げかける内容も書かれていたということです。

さて、公文書管理問題の専門家である瀬畑源氏は「パソコン」を使った文書の改竄は「手書き・ハンコの書類を改ざんするよりもずっと簡単です」と述べていた*2。それに対して、「PCで書けば「手書き・ハンコの書類を改ざんするよりもずっと簡単」かも知れないけれど、ばれるのも手書きよりも「ずっと簡単」かも知れない」と思ったのだった*3。それと関係が或るのかどうかわからないけれど、NHKは以下のように伝えているのだった;

書き換え前の文書 ”職員のパソコンに保存されていた” 財務省
3月15日 11時44分


森友学園」への国有地売却に関する決裁文書の書き換え問題をめぐって、財務省は、参議院予算委員会で、今週公開した書き換え前の文書は、近畿財務局に正式な形では残っていないものの、職員のパソコンに保存されていたと説明しました。

国会では、15日も民進党共産党などが欠席する中、参議院予算委員会が開かれ、「森友学園」への国有地売却に関する財務省の決裁文書が書き換えられた問題をめぐって質問が出されました。

この中で、日本維新の会の浅田政務調査会長は、今週公開された書き換え前の文書について、「証拠が残るので、普通は改ざん前の文書を破棄するはずだ。それが残っているのをどう理解したらいいのか」とただしました。

これに対し財務省の太田理財局長は、「正式の文書として近畿財務局が管理しているものにはなく、差し替え後のものが近畿財務局として保管しているものだ。ただ個人でいろんな意味で、手控えというか、残していた人間がいる」と述べ、近畿財務局の職員のパソコンに保存されていたと説明しました。

また財務省が、今月5日に、国土交通省から書き換え前の決裁文書の写しの提供を受けていたにもかかわらず、国会に報告していなかったことに関連し、太田局長は、「3月8日に、われわれなりの調べはある程度つけていたが、これが本当に最終なのかを確認できず、それを確かめるには大阪地検の協力が必要だった」と釈明しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180315/k10011365951000.html