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茺田理央「「北朝鮮に行くなら、遺言と葬式の準備を」 アメリ国務省が死ぬこと前提のアドバイスhttp://www.huffingtonpost.jp/2018/01/16/travel-advisery-north-korea_a_23335312/


米国国務省は米国市民が米国の旅券を使って北朝鮮渡航することを禁止した。この禁止はトランジットも含む。止むを得ず北朝鮮渡航を希望する場合には、特別な許可を申請しなければならないが*1、それに加えて、記事のタイトルにあるような助言を与えている*2
まあ昔の日本の旅券だね。1980年代に初めて日本国のパスポートを取得した時には、北朝鮮には行けないよという但し書きがあった。また、パスポート申請の際には、渡航希望国を書かなければならなかった。その但し書きがなくなったのは、平成になって(たしか)金丸信が訪朝した辺りからだっただろうか。但し書きがあった頃も、日本政府は「遺言」を準備しておいた方がいいよみたいな助言はしてくれなかったけれど。
北朝鮮との国交がない米国市民の北朝鮮国内における保護は瑞典大使館が代行しているわけだけど、米国と同様に国交のない日本人の保護は何処の国が代行しているのか。
さて、米国の措置の契機となったヴァージニア大学生のオットー・ワームビア氏の死に纏わる記事を幾つかマークしておく;


関根和弘「北朝鮮に拘束のアメリカ人元大学生が解放される。ボツリヌス中毒の疑い」http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/13/north-korea-otto-warmbier_n_17081842.html
Willa Frej “Otto Warmbier Dies Days After Returning To U.S.” https://www.huffingtonpost.com/entry/otto-warmbier-dead_us_594834d4e4b0cddbb008ccff
Satoko Yasuda「北朝鮮から解放されたワームビア氏が死亡 脳に損傷負った大学生」http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/19/otto-warmbier-dies_n_17213290.html


昨年11月に漂着した北朝鮮漁船の乗組員が北海道の松前小島で、発電機だのバイクなどを盗みまくったという事件があった*3。その時、ワームビアは「1枚のプロパガンダ・ポスター」を盗んで、懲役15年だったけれど、そのレートで換算すると、これらの北朝鮮の船員はいったい懲役何年になるのやら? と思ったのだった。
北朝鮮側では、「ボツリヌス中毒」とか言っていた筈だが、ボツリヌス菌*4で昏睡状態になるわけはない。結局何故昏睡状態に陥ったかを含めて、ワームビア氏の死因は今もって不明であるわけでしょ? 
See also


Samuel Osborne “US citizens travelling to North Korea should draft will and plan funeral, warns State Department” http://www.independent.co.uk/news/world/americas/us-north-korea-travel-will-draft-funeral-plans-state-department-warning-relations-pyongyang-donald-a8161761.html