Domestic Problem

長野智子*1北朝鮮が核・ミサイル開発をやめない理由。脱北外交官が「サンデーステーション」に語った」http://www.huffingtonpost.jp/tomoko-nagano/north-korea-diplomat_a_23341883/


2016年に、現職の駐英公使でありながら、そのまま「脱北」してしまった太永浩氏*2へのインタヴューにTV朝日の『サンデーステーション*3が成功したという。
ちょっと抜書き;


アメリカが交渉の大前提にしているのが朝鮮半島の非核化だが、北朝鮮が核開発をあきらめることはあるのか」という私の質問に、テ・ヨンホ氏は「ありえません」と即答した。

「核とミサイルは、金正恩氏が長期政権を維持できる唯一の手段です。もしあきらめることがあれば、彼の『王朝』の終わりを意味するのです」

北朝鮮軍は『韓国をいわゆるアメリカの支配から解放するため戦い』にむけて訓練されていますが、軍の指導者はこの戦いに勝てないことがわかり始めました。巨大な軍が使命や直近の目標を失えば、将来的に考えを変え、何かしらの北朝鮮の内部の問題に目を向けるかもしれません。なので、巨大な軍の力をコントロールし、何かできるかもしれないという希望や直近の目標、軍事行動の可能性を与えるというのは金正恩氏にとって、とても大きな仕事です。その希望を与え続ける目標が核・ICBMなのです」

これは北朝鮮に限ったことではなく、殆どの対外戦争というのは実はドメスティックな緊張や矛盾の捌け口としてあるんじゃないだろうか。このことこそ、かつて唱えられた、侵略を内乱に転化せよ! というスローガンの根拠だったのでは?