母集団とサンプル

佐藤まきこ*1「妊活すると夜の満足度は下がる? 妻と夫のひそかな変化」https://joshi-spa.jp/766583


曰く、


妊活をしようと夫婦で決めたとき、妊娠というゴールに向かって夫婦間のセックスはどんな風に変わるものなのでしょう? 年間800万人以上のママたちが訪れる妊娠、出産などの情報サイト「ベビカム」で会員の65名に行われた調査によると、妊娠を希望するようになって「パートナーのセックスに対する態度が変化した」と答えた人は35.4%とそんなに多くないことが判明。

「変化があった」と答えた人のうち、どんな変化だったか聞いたところ、「より求めるようになった」と「義務的になった」がそれぞれ30.4%で最も多い数字でした。

 一方、本人のセックスに対する態度に変化があったと答えた人については、「排卵日周辺だけ求めるようになった」が40.0%と最も多く、効率的に妊娠できるようにと考える人が多いことがうかがえます。


悲しいことに、妊活中のセックスの満足度を、「不満」「どちらかといえば不満」と答えた人が30.8%で、最も多かったのが、40.0%の「どちらでもない」でした。

「満足」「どちらかといえば満足」と答えた人は29.8%。妊活中のセックスは、女性の約7割が満足していないという実態が浮き彫りになりました。

このオリジナルの調査票とかを見たわけではないのだけれど。驚いたのは「65名」というサンプル数。勿論、サンプリング調査はサンプルが多ければいいというものではないし、少なければ意味がないというわけでもない。ただ、「世論調査」なんてサンプル数が少ないから信用できないよと嘆いたり煽ったりしているような人*2が「65名」という数字に直面したら卒倒しちゃうかも知れない。
さて、何故「65名」なのか。「年間800万人以上のママたちが訪れる」サイトなんだから、もっとサンプルを取ってもいいんじゃないの? 勝手に理由を推測してみる。先ず考えられるのは、センシティヴなテーマなので、拒否率が高く、結局これしか有効票は取れなかった。あと、考えたのは、実は世間でいう程というか、メディアがいう程、意識的に「妊活」*3している人は多くないということなのだろうか。多くの回答者が意識的に「妊活」はしていないので、スクリーニングで撥ねられて、有効票は結局これだけ。勿論、これらは勝手な推測にすぎない。