責められる「きちがい」

最近では麻生太郎が「きちがい」発言できちがいのようなバッシングを受けたばかりだけれど*1。今度は小林旭*2
J-CASTニュース』の記事;


小林旭が「放送禁止用語」、フジテレビが謝罪 ネットでは「正しい表現なんだから謝る必要ない」の声
10/7(土) 17:26配信 J-CASTニュース


 昭和の大スター、小林旭さん(78)がフジテレビ系情報番組「バイキング」にコメンテーターとして登場し、アメリカのラスベガスで起きた銃乱射事件*3に関し「キ×××」という言葉を発したためアナウンサーが神妙な面持ちで謝罪した。

 ネット上では小林さん批判が相次いだが、「言葉狩りだ!」「ほかに思いつく言葉はない」などと小林さんを擁護し、「放送禁止用語」に首を傾げる人が結構多い。


■「無抵抗の人間だけを狙う奴は、バカかキ×××しかいない」

 番組では現地時間1日に起きたラスベガスでの銃乱射事件を取り上げた。犯人はホテルの32階から窓ガラスを割り、2万人が集まったコンサート会場に9分から11分間ほど改造銃で乱射、58人が死亡し489人の負傷者を出した。「米史上最悪」とされるこの事件の感想を聞かれた小林さんは、

  「酷いよね、そりゃぁ赤ん坊をこう捻ってやるのと同じことで、無抵抗の人間だけを狙ってああゆうことをする奴ってのは、バカかキ×××しかいない」

とコメントした。犯人は狩りをする感覚で撃っていて、頭の中には人間としての意識が無い。人間としての意識があったら躊躇して撃てない、とし、自身が撮影の時に本物の銃を使った時のエピソードを話した。そしてCM明けに榎並大二郎アナ(32)が、神妙な面持ちで、

  「先ほどの議論の中で、ですね、精神障害の方に対する差別を助長する発言がございました。お詫びして取り消させていただきます」

と深く頭を下げた。

 この言葉はテレビ側が自主規制している「放送禁止用語」の一つだ。かつては自由に使われていたのだが、現在は当時のドラマやアニメがDVDなどで発売される場合など、その音声部分はカットされている。小林さんの発言にネット上では当初、「小林旭が放送事故!」「老人に発言させるな!」などと激しい批判が出たのだが、途中から議論は一変する。

  「TV事業者が独自の倫理規定で自主規制しているだけなのに、視聴者がここまで『守らなければならないルール』と認識しているとは、TVは見事なまでの洗脳マシーンだと思った」

などといった意見が出て、「何が悪い?」「マスゴミ言葉狩りやめろ!」などという、フジテレビに対する疑問の声が目立つようになった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171007-00000007-jct-soci

なぜ精神障碍者と結び付けるのか、批判も
 掲示板には、

  「銃乱射する奴は気が狂ってるわ。正しい表現なんだから謝る必要ないわ」
  「何が差別用語だバカ野郎」
  「別に差別用語では無い 。それを差別だと思う人間こそが差別してる」
  「いちいち言葉尻をとらえてあれは差別、これはヘイトとか言ってる人の方が、よっぽど日頃のものの見方やら意識が差別的だと思うの」

などといった意見が書き込まれた。また、謝罪に「精神障害の方に対する差別」という言葉があることに首を傾げる人が続出していて、

  「頭のおかしいやつって認識だったけど、精神障碍者のことだったのか?」
  「犯罪思考の屑と精神病患者を分ける為の言葉なのにな。精神病と犯罪者が同じとでもおもってるのかウジテレビは」

などといった議論も起こっている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171007-00000007-jct-soci&p=2

「キ×××」というような姑息な表記はするものではない<J-CASTニュース
以前も書いたけれど、「きちがい」と「精神障害」は違う。前者は日常用語で、後者は医学用語。「きちがい」の場合、私たちの、これは普通(ノーマル)じゃないよ、過剰だよ、やばいよという感覚と結びついているのに対して、「精神障害」は脳がどうたらこうたらとか、幼少期のトラウマがどうたらこうたらといった科学的或いは疑似科学的な理論と結びついている。これは英語のcraze/crazyについても同じだろう。また、「きちがい」が駄目ならマニアという言葉も使うなとは言える。
取り敢えず、なだいなだ『くるいきちがい考』*4をマークしておく。
くるいきちがい考 (ちくま文庫)

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2009年にも、毬谷友子が「キチガイ」発言事件を起こしていたのね*5