逸れて、「添削」の話

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170810/1502384325に対して、


osaan*1 2017/08/11 12:48
そういえば、秋葉原通り魔事件の加藤は、子供の頃何度か作文コンクールに入賞していたが、実は母親が大部分添削した作文だった、ということをずっと気にしていたそうだ。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170810/1502384325#c1502423314
加藤智大*2ってそうだったんですか。
話は全然逸れますが、現代社会、特にネット空間は未だ嘗てないほど、一切の添削或いは査読を経ていないテクストが氾濫する空間といえるでしょう。他方で、添削者、例えばプロの編集者とか学術論文のレフェリーの権威が失墜して、査読制度とかエディターシップへの信頼も低下している。勿論、加藤の母親のように著者から恨まれる「添削」というのも当然あり得るわけですが、理想の、ありうべき添削(査読)はどういうものかといえば、何よりもテクストに埋もれたテクストそれ自体のテロスを的確に読み取っていることが挙げられるでしょう。或いは、テクストの潜勢力を解放するものであること。