「不適切な言動」

NHKの報道;


横浜市立大学 不適切な言動繰り返した男性教授処分

8月1日 20時28分


横浜市立大学の50代の男性教授が大学側から注意を受けていたのにもかかわらず、学生に対して「単位をやれない」などと強い口調で不適切な言動を繰り返していたとして、停職3か月の懲戒処分を受けました。

処分を受けたのは横浜市立大学国際総合科学部の50代の男性教授です。

大学によりますと、この教授は去年の夏から秋にかけて学生に対し、どなるような強い口調で「単位をやれない」「このままだと留年するぞ」といった不適切な言動を繰り返していたということです。

この教授をめぐっては5年前にも学生から同じような内容の苦情が寄せられたことから大学側が教授に注意の指導を行っていたということです。

このため大学は一連の行為が学問の場でのいじめや嫌がらせを意味するアカデミックハラスメントパワーハラスメントにあたるとして1日、停職3か月の懲戒処分としました。

大学の調査に対して、教授は「ほかの人の気持ちを傷つける意図はなかった」と話しているということです。

横浜市立大学の吉川雅和人事制度推進部長は「個人の人格を傷つけ、研究などの環境を害する深刻な問題につながる行為で遺憾だ。大学を挙げて再発防止に努めます」とコメントしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170801/k10011083711000.html

この報道では、「どなるような強い口調」ということは指摘していても、学生の人格を否定するような発言、或いは差別的な発言は提示されていない。また、文脈もわからないのだ*1。例えば、出席率のきわめて悪い学生、試験(或いはレポート)の成績が悪い学生に対して、「単位をやれない」というのは当たり前といえば当たり前だろう。この場合、「どなるような強い口調」じゃなくて蚊の鳴くような弱い口調で言えばOKだったのだろうか。さて?
アカハラについては、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160207/1454809353 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160611/1465618195 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161223/1482457184 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161228/1482890848 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170403/1491200018 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170425/1493128589 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170426/1493215621も。

*1:文脈が分からない問題については、例えばhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170721/1500613345