「めくら」で謝罪

朝日新聞』の記事;


ソフトバンク孫社長、講演で不適切発言 撤回し陳謝
7/20(木) 18:16配信 朝日新聞デジタル


 ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は20日、東京都内での講演で、視覚障害者のことを「めくらの人」と発言した。孫氏は終了後、「差別する意図は全くなかったものの、不適切な発言がありました。一部の方々に不快な思いをさせてしまいましたことを深くおわび申し上げます」とのコメントを出し、発言を撤回した。約3千人の聴衆がいたほか、インターネットでも中継されていた。'
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170720-00000082-asahi-soci

「めくら」(目暗)というのは目明きの反対で、たんに視覚が機能していない状態を表わす。誰でも、目を瞑れば「めくら」になれるよ。それに対して、「視覚障害者」というのは医学とか社会福祉とかの話、ということになる。言いたいのは、「めくら」というのはそれ自体としては、「差別」云々*1とはあまり関係がないんじゃないかということだ。ただ、「めくら」という言葉、或いは「盲」という漢字はネガティヴなバイアスがかかった意味で使われることがあって、そっちの方は問題だろうと思う。例えば、


盲滅法
盲従*2


とか。「めくら」と言ったことをお詫びしたというのは世間の常識に盲従したわけだ、とか。