- 作者: 徳永哲也
- 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
- 発売日: 2003/04
- メディア: 単行本
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徳永哲也『はじめて学ぶ生命・環境倫理 「生命圏の倫理学」を求めて』ナカニシヤ出版、2003
副題にある「生命圏」を巡って;
はじめに
序章 科学技術社会と倫理
第I部 生命の倫理
第1章 今日の医療と患者
第2章 人工妊娠中絶
第3章 子を産む技術・子を選ぶ技術
第4章 死と末期医療
第5章 先端医療・遺伝子・クローン
第6章 いのちを取り巻く現代社会
第II部 環境の倫理
第7章 地球環境問題と資本主義
第8章 環境保護と自由主義・個人主義
第9章 地球環境保護の倫理
第10章 開発と環境
第11章 経済生活と環境
第12章 自然と人間終章 「生命圏の倫理学」へ
注
文献ガイド
おわりに
索引
Leben/vie/lifeは「生命」のほかに「生活」という訳語が当て嵌まる側面もあり、この両者が相俟って、トータルな〈生〉が構成されるといえるだろう。著者に対する不満としては、この「生活」という側面が等閑視されているのではないかということがある。その結果としてオミットされたであろう〈生活環境主義〉という環境観については、例えば、鳥越皓之氏の『環境問題の社会理論』*1、『環境とライフスタイル』、『環境社会学の理論と実践』、『環境社会学』(放送大学)、『花をたずねて吉野山』*2などをご覧になられたい。
「環境」といえば周りの自然環境がまず頭に浮かぶが、人間にとっては自らの身体そのものが生きる力を守る環境である。この人間の内的環境である「いのちとからだ」と、他方で外的環境である「自然と地球」を、水や空気や有機物が循環する「生命圏」としてトータルに捉え、その持続・維持を考える、という方向で倫理や経済を考察していく必要があると考えている。(略)遺伝子組み換え作物の問題は、その代表例である。「生命圏」とうう言葉は、環境倫理の生命中心主義や生態系中心主義と近い文脈で使われることがあるが、著者自身は「人間生命体とそれを支える周辺条件全体」という意味で、生命倫理と環境倫理の統合理論を導くキーワードとして使いたいと考えている。(終章、p.229)
- 作者: 桜井厚,嘉田由紀子,大西行雄,松田素二,大槻恵美,鳥越皓之
- 出版社/メーカー: 御茶の水書房
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- 作者: 鳥越皓之
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- 作者: 鳥越皓之
- 出版社/メーカー: 有斐閣
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- 作者: 鳥越皓之
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- 作者: 鳥越皓之
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*1:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101203/1291399950
*2:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080115/1200402676