鈴木清順

最初にsuzukiseijunと入力したら「鱸清順」と変換されてしまった。
日活のサイトに曰く、


映画監督・鈴木清順氏 逝去のお知らせ
2017年02月22日(水曜日)


日活株式会社OBの映画監督である鈴木清順氏が、2017年2月13日 午後7時32分、慢性閉塞性肺疾患のため亡くなられました。享年93歳。

鈴木清順監督は、1956年『港の乾杯 勝利をわが手に』で映画デビュー。以後『東京流れ者*1『殺しの烙印』『ツィゴイネルワイゼン』などの映画で知られ、その作品は世界中の映画ファン、映画製作者に多大な影響を与えました。遺作は2005年公開『オペレッタ狸御殿』。

生前の偉大なご功績に深い感謝の意と尊敬の念をもって、謹んで哀悼の意を表します。
http://www.nikkatsu.com/news/201702/002605.html

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清順さん*2、『殺しの烙印』で日活首になっちゃったんだけどねとぶつぶつ言いながら、『ハフィントン・ポスト』の記事;

鈴木清順さん死去『ツィゴイネルワイゼン』で知られる映画監督 『ルパン三世』監修も
The Huffington Post | 執筆者: Kazuhiko Kuze

投稿日: 2017年02月22日 15時43分 JST 更新: 5時間前

映画監督の鈴木清順さんが2月13日、慢性閉塞性肺疾患で死去した。93歳だった。朝日新聞デジタルなどが報じた。

スポニチによると、鈴木さんは1923年生まれ。48年に松竹入り、54年に日活に移籍し、56年『港の乾杯 勝利をわが手に』で監督デビューを飾った*3

1980年の『ツィゴイネルワイゼン』ではベルリン国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。遺作となった2005年の『オペレッタ狸御殿』は、第58回カンヌ国際映画祭で栄誉上映特別作品として招待された。

他にも『肉体の門』(1964)、『けんかえれじい』(1966)、『夢二』(1991)など、独特の映像美で知られた。

日刊スポーツによると、2017年アカデミー賞で歴代最多タイの13部門で14ノミネートされているミュージカル映画ラ・ラ・ランド』の デイミアン・チャゼル監督は以下のように語っている*4


言われてみれば、絵コンテの段階から入っていたかも知れないなぁと思うのは、鈴木清順さんの「トウキョウドリフターズ東京流れ者)」。非常にワイドで撮っているところとか、ポップアートのような色合いとか、非常にミュージカル的なんですけども、銃が入っているミュージカル。もしかしたら多分、これが隠れたオマージュであり、少なくとも米国では誰も、この映画について言及していません。

(日刊スポーツ『「ラ・ラ・ランド」監督、渡哲也主演映画オマージュ』  2017/01/27)

また、鈴木さんはTVアニメ作品も手がけ、『ルパン三世』第2シリーズの監修のほか、ルパンシリーズの劇場映画第3作『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』では監督を務めた。

97年に47年連れ添った前妻を亡くし、2011年に48歳年下の女性と再婚している*5

NHKアナウンサーで、『クイズ面白ゼミナール』の司会者だった鈴木健二さんは実弟
http://www.huffingtonpost.jp/2017/02/22/suzuki-seijun_n_14924028.html

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See also

Andrew Pulver “Cult Japanese director Seijun Suzuki dies aged 93” https://www.theguardian.com/film/2017/feb/22/cult-japanese-director-seijun-suzuki-dies-aged-93


鈴木清順さんの作品では未見のものも多く、またまた宿題がどっさりという感じ。やはり役者としての独特な存在感に言及しなけれならないだろう。大森一樹の『暗くなるまで待てない!』、『ヒポクラテスたち』*6。それから李志毅の『不夜城』。

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まだちゃんと読んではいないけれど、2006年の清順さんへのインタヴュー記事;


Steve Rose “Seijun Suzuki: man on the moon” https://www.theguardian.com/film/2006/jun/30/1