電磁波は我が魂に及び?

承前*1

朝日新聞』の記事;


洲本5人刺殺、被告が無罪主張 「脳をジャックされた」

川田惇史、佐藤啓

2017年2月8日12時38分

 兵庫県・淡路島の洲本市で2015年3月、住民5人を刺殺したとして殺人罪などに問われた無職平野達彦被告(42)=同市中川原町中川原=の裁判員裁判の初公判が8日、神戸地裁(長井秀典裁判長)であった。起訴内容について平野被告は「争います。無罪です」と主張し、さらに用意した紙を読み上げ「脳を電磁波でジャックされた」などと訴えた。

 弁護側は「被告の主張がありえないものだとするならば、病的妄想に基づくもので刑事責任能力がない、もしくは減じられる。心神喪失あるいは心神耗弱を主張します」と説明し、検察側は冒頭陳述で「完全責任能力があったと判断した」と述べた。
(後略)
http://www.asahi.com/articles/ASK237R5SK23PIHB04J.html

弁護士の戦略も凄いと思ったけれど、問題は平野達彦の言動の一貫性だろう。警察に逮捕されて尋問を受けた時点で、「脳を電磁波でジャックされた」とか言明していたのだろうか。事件が起こったとき、彼のネットへの書き込みとかが話題になったけれど、それについて、私は「幾ら妄想が激しくても、自己の内外という区別は侵されていないように思った」と書いた。また、

たしかに凄いわけだけれど、正直言って、デジャヴ感がかなりあるというのも事実なのだ。その「妄想」のコアには〈ユダヤの陰謀〉があり、電磁波とか地震兵器とか気象兵器とかが鏤められている。これを読んでいる方々は、あいつもそうじゃん! あいつもそうじゃん! と、きんこんかんこんベルが鳴りまくりなのでは?
とも。