木村重信 - Living, Loving, Thinking, Again

『朝日新聞』の記事；

美術史家の木村重信さん死去　元国立国際美術館長
2017年2月1日13時02分

　原始時代から現代までの美術を幅広く研究し、国立国際美術館や兵庫県立美術館の館長を務めるなど美術行政にも尽力した美術史家、木村重信（きむら・しげのぶ）さん*1が１月３０日、肺炎で死去した。９１歳だった。葬儀は近親者で営む。喪主は妻嘉子（よしこ）さん。
　京都大卒。京都市立芸術大学、大阪大教授を歴任。世界各地でのフィールドワークに基づくユニークな視点から美術史を研究し民族芸術学会長を務めた。一方で、具体美術協会（具体）など現代美術に関心を示し、新聞や雑誌の美術評を手がけたほか、著作を多数出版。学界とジャーナリズムの両面で活躍した。
　「人々を楽しませる美術館」の目標を掲げて美術行政にも積極的にかかわった。９２年に大阪府吹田市の万博記念公園内にあった国立国際美術館の館長に就任、現在地の大阪・中之島への新築移転に尽力した。９８年には兵庫県立近代美術館の館長に就き、０２年に新築移転した兵庫県立美術館の初代館長を務めた。今年１月に体調を崩し、入院していた。
　主な著作に「カラハリ砂漠」（毎日出版文化賞受賞）、「美術の始源」「ヴィーナス以前」など。
http://www.asahi.com/articles/ASK213R1NK21PTFC009.html

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ほかに、『はじめにイメージありき』や『モダン・アートへの招待』を読んでいる。ところで、偶々発見した富井玲子、池上裕子「木村重信オーラル・ヒストリー」というドキュメントが面白かった*2。木村さんが考古学的・人類学的な美術論だけでなく、現代アートにも大きな関心を持っているということは知っていたが、ここまで積極的に京都における現代アートの運動に関わっていたということは知らなかった。というか、京都における運動の詳細についてこれまで無知だったわけだけど。

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