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毎日新聞』の記事;


大阪薬科大
「不適切な行為」で教授を懲戒処分

毎日新聞2017年1月20日 02時23分(最終更新 1月20日 02時23分)

 大阪薬科大(大阪府高槻市)は19日、薬理学が専門の男性教授(62)が関わった複数の論文で不適切な行為があったとして、この教授を同日付で停職10日間の懲戒処分とした。薬科大への取材で分かった。

 薬科大によると、教授はラットに薬を投与して効果を確かめるなどして1999〜2011年に発表した計10本の論文について、引用元を記載しないまま別の論文の実験データを載せるなどした。

 教授は調査に対し、ミスを認めているという。

 薬科大の担当者は「捏造(ねつぞう)や改ざんなどの研究不正には当たらないが、研究者として不適切な行為が多数あったため処分した」と説明した。【畠山哲郎】
http://mainichi.jp/articles/20170120/k00/00m/040/133000c

これは査読者のミスでしょ。元データが捏造されている場合はもう査読の範囲外だけど、出典の記載がないという形式的なミスは査読者が指摘して然るべきだろう。著者は査読コメントに従って論文を改訂するので、指摘がなければ当然そのままになる。Wikipediaでは「要出典」というマークが付されることが屡々ある。言ってしまえば、そのジャーナルの査読体制はWikipedia以下だったということだ。