コピーとオリジナル

若松真平*1 「時空のゆがみ?『13まである時計』 設置した予備校「3つの説が…」」http://withnews.jp/article/f0170113002qq000000000000000W00o10101qq000014508A


西船橋*2にある「早稲田予備校西船橋校」の壁面に描かれたアナログ「時計」の話。数字が13まで描かれていて、長針は5、すなわち25分を指している。


早稲田予備校の広報担当者によると、「この『13時時計』は、普通の時計と違って動いていません。13まである理由については3つの説があります」とのことでした。その3つとは……

 (1)1日を24時間ではなく26時間勉強する意気込みで学んでほしいというメッセージ

 (2)13と5を指すことで「いざ合格」(135=イザゴウカク)というメッセージになる

 (3)小学校(6年)、中学校(3年)、高校(3年)を足して12。そこに浪人時代の1年を足して13になるため「13年目で合格」というメッセージになる

それはともかく、最後に「この13時時計、西船橋だけでなく、東京都の高田馬場にある東京本校の壁面にも設置されているそうです」と書かれている。実は、この記事を読みながら、もしかして高田馬場の「早稲田予備校」は既に存在せず、「早稲田予備校」は西船にしか存在しないのか! と思ったのだけど、まだ健在じゃん! 西船橋のはあくまでもコピーであって、高田馬場の方がオリジナルだよ。しかし、「東京本校の壁面に」って、コピーとオリジナルが逆転しているよ。ということで、この記事の意味(vouloir-dire=wanna-say)がわからなくなったのだ。Withnewsでもよく取り上げているオリジナルのソースよりも二次的・三次的なソースの方が大きな顔をしている〈キュレーション・サイト〉問題に対する皮肉なのだろうか。或いは、船橋市内における一応の交通の要衝でありながらこれといった名所もなくいまいちぱっとしない西船橋を盛り上げようという地域ステマなのだろうか。