「前乗り運賃前払い方式」

和泉涼*1「バスの「前乗り運賃前払い方式」が初見では難しすぎる」http://www.excite.co.jp/News/bit/E1480401457459.html



この「前乗り運賃前払い方式」という言葉も誤解を招きそうだ。記事によると、路線バスの乗り方には主に、a後のドアから乗って整理券を受け取り降りるときに運賃を支払う、b前のドアから乗ってその際に(全線均一の)運賃を支払うというのがある。この「前乗り運賃前払い方式」はbを指すのではなく、前のドアから乗ってその際に運転手に行き先を告げてそこまでの運賃を払うという方式。
「千葉県を走る一部のバス」ということなのだけど、千葉県のどういう地域なのか、どんなバス会社なのかという情報はない。千葉県といっても、旧国名では安房、上総、下総の三国に跨っていて、広いんだぞ。因みに、私が知っている京成バスや新京成バスは「整理券」方式。また、「「前乗り運賃前払い方式」は千葉に限ったことではなく、神奈川県の「神奈川中央交通」や、奈良県を走る「奈良交通」、東京都下を運行している「小田急バス」などでも採用されている」。ここ数年の間に何度か小田急バスに乗っている筈なのだが、どんな方式だったかは忘れている。
ところで、車掌さんの乗っている路線バスというのは日本では絶滅してしまったの? 
英国の話だけれど、同じ自動車を運転する仕事をしていても、バスの運転手は労働者階級で、タクシー運転手は中流階級だということを聞いて吃驚したことがある。運転それ自体についていえば、大型であるバスの方が難しいじゃん。或る知人にその話をしたら、タクシー運転手はただ運転するだけではなくて接客もしなければならないし、決められた路線を走ればいいバスと違って、常に目的地まで正確に最適なルートで辿り着けるスキルが必要なので、タクシー運転手の社会的地位が高いのは妥当なんじゃないの、と言われた。現在、カーナビ技術の発展によってこのスキルはほぼ解体しているといっていいだろう。それに対して、バスの運転手はワンマン化によって、かつての車掌の仕事まで分担させられている。特に「前乗り運賃前払い方式」では。
さて、話は全然変わって、「地上の地下鉄」ということで、「葛西より東の東西線」と書いた*2。それに対して、「"葛西より東の東西線" 西葛西は?」というコメント*3。失礼しました。「西」が抜けていました。また、正確には南砂町を出てちょっとしたら、地上に出てくるわけですが。また、私にとって「東西線」といえば営団地下鉄なのだが*4、札幌や仙台や京都の地下鉄にも「東西線」というのはあるんだね。