承前*1
『毎日新聞』の記事;
ただ、「博多の陥没現場再び沈下 施工業者「土砂圧縮の可能性」」という『朝日新聞』の記事*2には、
<博多陥没>最大深さ7センチ、福岡市「沈下は想定内」毎日新聞 11/26(土) 10:24配信
26日午前1時40分ごろ、今月8日に大規模陥没事故があった福岡市博多区のJR博多駅前の市道「はかた駅前通り」が沈下したと現場作業員から福岡県警に連絡があり、県警が現場を全面通行止めにした。県警や福岡市が確認したところ、陥没事故後に埋め戻された場所(縦横約30メートル)が最大で約7センチ沈下していたが、安全が確認されたため約4時間後の午前5時半ごろに通行規制が解除された。けが人はなく、電気やガスなどのライフラインにも影響はないという。
福岡市などによると、埋め戻し後も沈下の可能性があるとして自動計測器や目視で定期的なモニタリング調査を実施していた。26日午前0時半ごろ、調査中に道路面が約1.5センチ沈下したことが確認され、その後拡大したため作業員が通報した。午前2時40分ごろには最大約7センチに達したが、その後は変化はないという。
陥没した穴をセメントなどを混ぜた「流動化処理土」で埋め戻した部分の重みで、陥没で緩んだ下の土が圧縮されたことが原因とみられる。福岡市と陥没事故現場の地下鉄工事を請け負う共同企業体は、現場のボーリング調査で最大8センチの沈下は想定されていたとし、安全性に問題はないとの見方を示した。
沈下は埋め戻した部分の全体に及んでおり沈下幅は平均3.8センチ。道路中央に向かって緩やかに幅が大きくなっている。道路脇のビルの土台付近と歩道に約1センチのすき間が生じているのも確認されたという。工事中の地下鉄のトンネル内への土砂の流入はないとみられ、道路面が陥没したり破損したりはしていない。
8日の事故は、道路が幅約27メートル、長さ約30メートル、深さ約15メートルにわたって陥没した。市は埋め戻しが完了した14日に地盤や土木の専門家を集めた会議を開催。「道路の安全性が確認できた」として、15日に通行を再開した。市は地盤の強度はこれまでの約30倍になったと説明していた。【吉住遊、合田月美】
佐藤研一・福岡大工学部教授(地盤工学)の話 一般の土木工事でも穴を埋め戻すと表面部分に若干の沈下は起こりうる。市の言うとおり、この程度の沈下は想定の範囲内だろう。ただ、最初の大規模陥没の影響で、埋め戻された下の地盤はもろくなっている。市はボーリング調査をしっかりして、地盤の強度に不安があるようなら、薬液を注入して固めるなど適切な対応を取る必要がある。現段階では安全性に問題はないのではないか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161126-00000014-mai-soci
というパラグラフがある。
再開後に記者会見した施工業者の大成建設JV(共同企業体)は、沈下の原因について「(埋め戻した部分の下の)土砂が緩んだ部分が重みで圧縮された可能性がある」と説明。これ以上の大幅な沈下については「ないと考えている」と述べた。ただ、大成JVと市ともに再度の通行止めは「想定していなかった」という。引き続き、24時間態勢で沈下の計測を続ける。
「最初から説明してほしかった」というのはその通りだろう。福岡にとっては敵国人であるさだまさしが登場すべきだった;
<博多陥没>コーヒー店長「沈下想定なら、最初から説明を」毎日新聞 11/26(土) 12:11配信
◇沈下、市民向け説明なく 専門家会議では「話が出ていた」
急ピッチで復旧した陥没現場は安全なのか。福岡市博多区のJR博多駅前で8日に起きた大陥没現場で26日に最大7センチの沈下が確認された。市は想定内と強調したが、現場は一時通行止めになり周辺店舗や市民からは不安の声が上がった。【平川昌範、蓬田正志、吉川雄策】
「現場の地盤のボーリング調査で最大8センチの沈下は想定されていた」。現場事務所での記者会見で福岡市や、現場地下鉄工事を請け負う大成建設を代表とする共同企業体(JV)の担当者はそう繰り返した。しかし、現場から市に調査結果の連絡が入ったのは沈下確認から1時間以上過ぎた午前3時ごろだったという。さらに「通行止めまでは考えていなかった」として謝罪した。
また、沈下自体が起こりうることは「陥没の埋め戻し後に安全性を確認した専門家委員会の会議で話が出ていた」としたが、市民向けに取りたてて説明はしていなかった。
こうした対応に市民から不満も聞かれた。「再び通行止めになるのは困る。よく通る道なので、安心して通れるようにしてほしい」。現場を通りかかった専門学校生、海田勇樹さん(19)は困惑した様子で話した。復旧現場の様子を携帯電話のカメラで撮影していた北九州市の男性(75)も「復旧が早かったと海外から評価されたが、こういうことが起きれば本当に工事が適切だったのかという不安が生じる。検証が必要ではないか」と話した。
沈下現場近くのドトールコーヒーショップ博多駅前通り店は通常通り午前8時から開店したが、今村貴彦店長(32)は「沈下が想定されていたなら最初から説明してほしかった」。売り上げは陥没事故前の水準に戻りつつあるが「また陥没のイメージが広がり、通りの活気がなくなってしまうのではないか」とこぼした。
沈下現場そばの歯科「ゆうなデンタルクリニック」の長友周一院長(50)は「少しひずんだだけで心配していないが、風評被害の方が心配だ」と表情を曇らせた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161126-00000027-mai-soci
See also
道路は陥没しない
たぶんしないと思う
しないんじゃないかな
まあちょっと覚悟はしておけ
「博多駅前 再び道路7センチほど沈み込む 通行止めに」http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161126/k10010785041000.html
「博多駅前で再び道路7センチほど沈み込む 交通規制は解除」http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161126/k10010785091000.html
「博多再び騒然、市は「沈下は想定内」 市民から不安の声」http://www.asahi.com/articles/ASJCV33KWJCVTIPE00B.html