塚本哲也

毎日新聞』の記事;


訃報
塚本哲也さん死去、87歳…作家「エリザベート

毎日新聞2016年10月25日 23時09分(最終更新 10月25日 23時09分)

 19世紀のオーストリア・ハンガリー帝国を舞台にした歴史作品で知られた作家の塚本哲也(つかもと・てつや)さんが22日、肺炎のため亡くなった。87歳。葬儀は近親者で営む。お別れの会を後日開く。喪主はおいの木村知勇(きむら・ともお)さん。

 1954年、毎日新聞社入社。ウィーンやプラハの特派員、論説委員などを経て、防衛大学校教授、東洋英和女学院大学長を歴任した。毎日新聞の連載「学者の森」(共同執筆)で日本新聞協会賞受賞。著書に「ガンと戦った昭和史−−塚本憲甫と医師たち」(講談社ノンフィクション賞)、「エリザベート−−ハプスブルク家最後の皇女」(大宅壮一ノンフィクション賞)など。
http://mainichi.jp/articles/20161026/k00/00m/040/101000c

私の学生時代、塚本氏*1東洋大学で非常勤講師として国際関係論を講じていた。まだ毎日新聞に在職していたのではないかと思う。ノンフィクション作家としてブレイクする直前。テキストとして指定されていたのは自らが翻訳したゲルハルト・ダンプマン『孤立する大国ニッポン』という本だった。キャパが300か400はあるんじゃないかと超大教室で行われていた。内容は、「国際関係」の構造を社会システムとして解明するというものでは全然なくて、多くは特派員時代の思い出話だったように思う。
孤立する大国ニッポン

孤立する大国ニッポン