犬が噛んでも

朝日新聞』の記事;


犬にかまれ?93歳女性死亡 手足に複数の傷 和歌山

2016年10月20日17時33分

 和歌山県田辺市中辺路町近露(ちかつゆ)の廃屋敷地内で19日午前8時55分ごろ、近くに住む無職横堀正枝さん(93)が仰向けで倒れているのを近隣住民が見つけ、近露駐在所へ通報した。駐在所員が駆けつけると、横堀さんの手足に動物にかまれたような傷が複数あり、すでに死亡していた。

 田辺署によると、司法解剖の結果、横堀さんの死因は全身をかまれたことによる出血性ショックと判明。現場付近では体長1メートルほどの犬3頭が目撃されていた。近所の70代男性が「朝から猟の訓練をしていた」と話しており、同署が詳しく調べている。
http://www.asahi.com/articles/ASJBN54S7JBNPXLB00K.html

犬が人間に噛みついてもニュースにならないけど人間が犬に噛みつけばニュースになるというのはよく言われることで、オリジナルの出典は何なのか、忘却以前にそもそもそんなもの知らないし、考えたこともない。諺だ。しかし、犬が噛みついてもニュースになってしまったわけだ。でも、記事としては拙速だね。「犬3頭」の後に近所の爺が出てくるけれど、「犬3頭」の帰属関係についての言及はない。近所の爺が「犬3頭」の飼い主であるのかどうかは明らかではないけれど、読者は、脈絡から言って、横堀正枝さんを嚙み殺したのは爺の犬だというストーリーを構築してしまうではないか。因みに、猟犬には(シェパードや土佐犬のような)獰猛なイメージはない。猟犬は獲物に噛みつくのではなく、獲物を追い込む。
最近の犬関係のパニックというと、(高知ではなく)青森県土佐犬騒動*1