世紀樹

朝日新聞』の記事;


買って50年、ようやく花咲いた 87歳・自宅の庭

小浦雅和

2016年8月5日08時15分

 福岡県豊前市今市の津野田和子さん(87)方で、30〜50年に1度しか咲かないというアオノリュウゼツランが開花し、話題になっている。高さ10メートルほどで、枝先に黄色い花がぎっしり咲いている。

 津野田さんによると、35歳のころ鉢植えを買ってきた。10年ほどして庭に植え替えた。高さは1メートルほどだったという。これまで花が咲いたことはなかったが、今年の夏場になって葉の中心部分から茎が急に伸び始め、ぐんぐん成長して花が咲いたという。「不思議だと思っていたら、いきなり咲いた。私の米寿の祝いに咲いてくれたのかも」と喜んでいる。

 市観光物産課によると、市内では10年前にもJR豊前松江駅構内で咲いて話題になったという。(小浦雅和)
http://www.asahi.com/articles/ASJ844PQ2J84TLLS006.html

アオノリュウゼツラン、英語ではagave或いはAmerican aloeまたはcentury plant。漢語では「世紀樹」とか「萬年蘭」とか「番麻」とか*1
この植物、各地で開花する度に新聞沙汰になっているようだ。最近だと、例えば、


2015年8月、京都市・金光寺
「数十年に一度?リュウゼツラン開花 京都・金光寺」http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20150807000133
2014年7月、江の島の「サムエル・ヨッキング苑」
「「世紀の植物」開花 江の島・植物園でアオノリュウゼツランhttp://www.kanaloco.jp/article/77742
2012年7月、大阪市立大学
中野寛之「50年に一度の花 アオノリュウゼツラン開花へ」http://hijicho.com/?p=7380


また、最初にリンクした『珍獣様の博物誌』には「2003 年 7月。浜離宮恩賜庭園リュウゼツランが花を咲かせた」という記述がある。
そういえば、テキーラというのは龍舌蘭の茎からつくるのだった*2