数学少年だった

数日前に香港の韓国領事館に亡命を希望する北朝鮮人が駆け込んだというBBCの記事を読んだ*1。領事館へ駈け込んでの脱北というと、瀋陽とか北京というイメージがあったので、わざわざ南の香港までやってきて韓国領事館に駆け込む北朝鮮人もいるんだね、とちょっと驚いた。BBCの報道ではたんにacademic competitionの参加者としか書かれていなかったので、学術関係者なんだということくらいしかわからなかった。高英起*2「18才の亡命…金正恩氏から逃げ出すエリートたち」という記事によると、駆け込んだのは香港で開催された「国際数学オリンピック*3に参加した「18才の男子学生」であるという*4。因みに、「国際数学オリンピック」は(日本でいうところの)高校生を対象とした大会なので、「男子学生」というのは日本語としてはおかしい。男子生徒とすべきだろう。香港において「外交」は北京の中央政府の専権事項なので、中国政府と韓国政府との交渉に移っているのだろうけど、速やかに亡命の希望が叶えられればいいと思うよ。高氏の記事によると、2005年にも香港の韓国領事館に駆け込んだ北朝鮮人がいて、その人の場合は、韓国行きの希望が叶えられたという。