「パンク」だった人々

HORSES

HORSES

パンク・ロックという音楽運動が起こって、既に40年以上経つわけだ。リチャード・ヘル*1によるテレヴィジョン結成を起点に考えれば、その始まりは1973年になる。セックス・ピストルズ、或いは倫敦のシーンということだと、昨年2015年が40周年ということになるのでは? パティ・スミス姐さんが最初のアルバムHorsesをリリースしたのは1975年である*2


Nige Tassell “Never mind the bus pass: punks look back at their wildest days” http://www.theguardian.com/music/2016/may/07/never-mind-bus-pass-punks-look-back-wildest-days


1970年代から80年代にかけて「パンク」だった人々へのインタヴュー。年齢は50代半ばから60代前半にかけて。つまり、私とほぼ同世代ということになる。投資銀行家になった人、法廷弁護士になった人(女性)、カイロプラクティス施術者になった人(クラッシュのドラマーだったTerry Chimes)、アングリカンの牧師になった人、救助艇クルーになった人(CrassのヴォーカリストだったSteve Ignorant)、動物病院の看護士になった人。写真を見ると、みんなすっかりおっさんやおばはんになっている。また、この人たちの若き日の「パンク」体験は決して〈黒歴史〉ではなく、それぞれのライフ・ヒストリーに統合されているということはいえる*3
記事のタイトルはピストルズNever Mind the Bollocks*4をふまえて。