「真」が前提となっている

石戸諭「それは偽りの伝統 教材に残り続ける「江戸しぐさ」」http://www.buzzfeed.com/satoruishido/mext-edoshigusa


小学校道徳教科書に居残る「江戸しぐさ*1文部科学省(教育課程課)の言い分;


――江戸しぐさには批判も強い。なんでわざわざ取り上げるのでしょうか?

担当係長「時と場をわきまえて、礼儀ただしく真心をもって接することを考える教材として取り上げています」

――江戸しぐさ自体が創作物だという批判がありますが。

「批判があることは知っていますが、今回の改訂では教材に追加する部分を議論しています。基本的に、既存部分はそれまでと変えていません」

――教材を読むと、江戸しぐさそのものが事実であるとしか読めないように描かれています。批判があることを知っているなら、このような書き方をすべきではないのでは?

「道徳の教材は江戸しぐさの真偽を教えるものではない。正しいか間違っているかではなく、礼儀について考えてもらうのが趣旨だ」

――見直すべきではないでしょうか?

「既存の部分は見直す必要がないと判断している」

――事実でない教材で、礼節を教えるのは根本的にダメなのではないでしょうか。

「繰り返しになるが、道徳の時間は江戸しぐさの真偽を教える時間ではない」

「道徳の時間は江戸しぐさの真偽を教える時間ではない」。というか、問題は「江戸しぐさ」が「真」であることが問題になっていること、「真偽」を問うことが禁止されているということなのではないか。
原田実さん*2というのはこういう顔をしていたのか。