それは平成

「平成生まれには信じられない!? 現役大学生がいちばん「昭和」を感じるものは? バブル、黒電話、ポケベル……」https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/29972


曰く、


元号が平成に変わって28年。昭和の時代は、すっかり昔のこととなりました。昭和を経験していない平成生まれの学生は、特にそう感じるのではないでしょうか。そこで今回は、今はあまり見かけなくなった「昭和を感じるもの」について調査しました。


■あなたが一番「昭和」を感じるものは?

第1位 ポケベル 19人(4.6%)

第2位 黒電話  15人(3.6%)

第3位 バブル  12人(2.9%)

第4位 白黒の映像  9人(2.2%)

第5位 戦争    5人(1.2%)


回答は大きく分かれましたが、上位には懐かしい家電が並びました。たしかに、ポケベルや黒電話、白黒テレビなどは平成生まれの大学生は触れたことがないものでしょうね。(後略)
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/29972

「ポケベル」って「昭和」なんですか。勿論、そんなものは父母が出会う以前のことだという「平成生まれの大学生」が多いことは承知しているけれど。たしかに、「ポケベル」は「昭和」からあったけれど、最初は主に外回りのサラリーマンを監視するツールとして使われていたのであって、ティーンエイジャーのコミュニケーション・ツールとして注目されるようになったのは「平成」になってからだろう。まあ、それも直ぐにピッチ(PHS)やケータイに取って代わられてしまったのだけど。たしか広末涼子*1のデビューは「ポケベル」のCMだったのでは? 〈最新風俗〉としての「ポケベル」が重要な役割を果たす映画ということだと、王家衛の『重慶森林(恋する惑星)』*2。日本ではなくて香港だけど。
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「白黒の映像」。そういえば、1980年代には、昭和天皇が死んだらTVのカラー放送は禁止されると、都市伝説のように囁かれていたのだった。「昭和」な人間でも、「白黒」TVを知っている世代と知らない世代の分岐点は1970年くらいか。最初からカラーで放送されていた『ひょっこりひょうたん島*3をカラーで視たことは殆どなかった。
ところで、「白黒」TVという言い方もどうかと思う。寧ろ〈白青〉といった方が相応しい。というか、「黒」を美しく再現するのは「白黒」TVではできないのだ。TVで美しい「黒」に接したのはカラーになってからのこと。