二重拘束(鹿児島県枕崎篇)

コンビニ災難記*1
朝日新聞』の記事;


「笑顔ない」とコンビニ店員に重傷負わせた疑い 男逮捕

鎌田悠

2016年1月4日18時22分


 鹿児島県枕崎市内のコンビニで男性店員に「笑顔がない」などと言って蹴り、重傷を負わせ、土下座を強いたとして、鹿児島県警は4日、同市折口町、生花店経営牟田吉行容疑者(56)を傷害と強要の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。

 枕崎署によると、牟田容疑者は3日未明、枕崎市内のコンビニ前の路上で、男性アルバイト店員(44)の腹部を蹴り、土下座を強いた疑いがある。男性店員は腎臓を損傷し、約1カ月の重傷。

 牟田容疑者は客として店を訪れ、レジで精算を済ませた後、接客をしていた男性を店外に呼び出して謝罪を要求したという。同容疑者は店の常連といい、男性店員の届け出を受けて署が捜査していた。(鎌田悠)
http://www.asahi.com/articles/ASJ144ST6J14TLTB00L.html

「常連」とはいうけど、普段はおとなしくて気前のいい「常連」だったのか、それともまたあいつかよという感じの歓迎されざる「常連」だったのか。そのくらいの取材はしてほしい<鎌田悠
変なことを考えてしまった。「男性アルバイト店員(44)」は「 笑顔がない」ということでぼこられ殴られた。もし「笑顔」を見せたらどうなっていたのだろうか。俺を嗤いやがったな! とぼこられぶん殴られたんじゃないか。「笑顔」があってもなくてもぼこられ殴られる。ベイトソン謂うところのダブル・バインド*2現代思想におけるこの概念の意義は今更いうまでもないないだろう。