承前*1
日本化学工業が東京の江戸川区、江東区に捨てた六価クロム鉱滓問題を巡って。
石井敬「続く六価クロムへの不安 『地表漏出』今も」http://www.asahi-net.or.jp/~jv6m-nkmr/kgkairep22-3.html
15年前（2000年）の『東京新聞』の記事。
東京大学大学院総合文化研究科「無害化対策後も都立公園から6価クロムが流出するメカニズムを解明」http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_260912_j.html
何故「無害化」したにも拘わらず、六価クロムが地上に漏れ出してくるのか。六価クロムは水に溶けやすく、大雨や大雪によって大量の水分が染み込むと六価クロムが溶け出し、地表に上がってくる。「メカニズム」としてはそうなのだろうけど、これってそもそも、「無害化」（還元）が施されずに未処理のままの六価クロムが地下深くにまだまだあるっていうことじゃん。
「日本化学工業六価クロム事件」http://www.econ.ryukoku.ac.jp/~tlee/seminar-6.files/G3-chemical-Hexavalent%20chromium-v2.pdf
龍谷大学のゼミ発表資料*2。事件のあらましを知るにはわかりやすい資料。その中で、
「微生物」か。EM菌な人たち*3は心が熱くなるんじゃないか。EM弾で江戸川区と江東区を空爆しろ！ とか言い出すんじゃないか。
六価クロムの廃棄後はどうなるの？低濃度の六価クロムの場合
土中に放置された場合微生物と接触することで、短時間で安全な三価クロムに変わると考えられており、問題はないとされる。
高濃度の六価クロムの場合
微生物を全滅させた後も残留し、その後の微生物との接触が進行しなくなる。このため六価クロムのまま長期間残留し、粉末になって飛散したり、地下水を汚染したりして公害を引き起こす要因になる。（p.13）
