100田敗北?

百田尚樹*1だけれど、2月1日に、


『殉愛』発売以降、私への大非難が続いている。友人達はこう言った。「未亡人にだまされたと言え。それなら傷は浅い。彼女をかばうな」と。たしかに失うものも少なかったかもしれない。だが男として一番大切なものを失っただろう。あの世で親父に「この卑怯者!」と怒鳴られる生き方だけはしたくない。
と呟いているらしい*2。また、

『殉愛』にウソは書いていない。これは法廷に出ても堂々と言う。そのことで作家が廃業となってもかまわん。「小説家」なんか九年しかやっていないが、「男」は五十八年もやっている。どっちを取るか、迷うはずもない^^;*3
これって、家鋪さくらが嘘をついていること、それに依拠している『殉愛』も嘘だということを、「友人達」からの伝聞というかたちで間接的に認めたということ? つまり、百叩きもとい百田尚樹の実質的な〈敗北宣言〉ということ? 2つ目の呟きはかなり混乱が激しいようだ。「ウソは書いていない」なら、「そのことで作家が廃業とな」るわけないじゃん。
さて、


田部祥太「百田尚樹が“未亡人に騙されたと言わない俺は男だ!”発言! え、騙されてたの?」http://lite-ra.com/2015/02/post-839.html


この「泣き言ツイート」について、


だが、この変化は百田が自らの非を認めたからではないだろう。それよりも『殉愛』騒動をきっかけに自分が社会的なステイタスを失ってしまったことへの失望がこの泣き言ツイートを書かせたのではないか。

 その最大の原因と思われるのがNHK経営委員の退任だ。政府サイドは再任を求めたが百田自身が辞退したと報じられた。しかしこれは言葉通り受け止めるのには無理がある。

「実は百田さんに対して、官邸サイドも扱いに困っていましたからね。それまでも数々の暴言で困惑していましたが、『殉愛』問題で保守層からも見放されてしまった事が大きい。以降は露骨に距離をとるようになった。実際、選挙の前にある雑誌から安倍首相と百田との対談のオファーがあったらしいんですが、官邸はにべもなく断ったらしい。退任についても、実際は官邸から遠回しにシグナルを出していたらしいですよ。」(大手新聞政治部記者)

 これまで応援団として“飼って”おいた百田を、トラブルに見舞われ“用なし”になればポイと捨てる。イスラム国の人質を見捨てた安倍首相らしい所業だが、百田にしたら相当ショックだったのではないか。

「百田氏の場合はもともと右派論客だったわけではなく、むしろ、『WiLL』誌上で当時、下野していた安倍首相にラブコールを送って対談をしてから政治にのめり込んだという感じですからね。そのベースには一貫して『おれは安倍首相と仲がいい』というのがあった。それが揺らいだというのはかなりショックでしょう」(月刊誌編集者)

と述べている。安倍晋三に捨てられたのかどうか、真相はわからない。
ところで、わからないのは、百田尚樹と家鋪さくらがどうして(why and how)結びついたのかということ。「友人達」のいうように、100田はたんに「だまされた」お人好しの被害者なのだろうか。俺は、百田が「男」を強調しているのが気になるのだ。尚樹=さくら結合は金によるものなのか、それとも色によるものなのか。
ところで、昭和を代表する右翼的なイデオローグというと、陽明学者、安岡正篤*4だろうか。安岡は死の直前に細木数子*5と「再婚」したが、死後に「婚姻の無効」が宣告されたということを、今回のたかじん―さくら―百田騒動を契機に思い出した。安岡のときは、細木数子を擁護するウヨ文人などはいなかったのだ。でも、家鋪さくらさんも希望を持っていいと思う。あと10年くらい辛抱すれば、細木のように〈熟女タレント〉としてブレイクする可能性もある。
たかじんは巨額の遺産を残して世を去ったが、その遺産は「たかじん利権」と言うべきものだろう」*6たかじんファンからは糾弾され、一般の識者からは世間知らず奴! と嘲笑われるかも知れないけど、「たかじん利権」ができるほどやしきたかじんがメジャーなスターだったということがどうしても理解できないのだ。以前、シンガー・ソングライター尾崎亜美が東京に出てくる前の京都時代にやしきたかじんのバック・バンドでキーボードを弾いていたという記述をWikipediaで読んだとき、そんなこともあったんだと驚いた。俺にとっては、尾崎亜美の方がずっとメジャーな存在だったわけだ。関西系の歌手は数多いるけれど、俺の全く主観的なメジャー度では、やしきたかじん上田正樹よりも下、ばんばひろふみと同じくらい。