めりけんじゃっぷ!

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150111/1420998319に対して、


spirit7878 2015/01/12 10:37
失礼しました。
野口英世は当時の光学顕微鏡で発見できない黄熱病ウィルスを一生懸命勉強しようとして失敗し、自身も黄熱病にかかって亡くなるという、その悲劇性が人気を高めているものかと。
(他に貧農の生まれということや、幼少時に左手を大火傷したという点も)
他に『実験マシーン』と呼ばれるほどの馬力も、彼を偉人と言わしめるんでしょうね。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150111/1420998319#c1421026674
たしかに、〈殉職〉というのは大きいと思います。

osaan*1 2015/01/12 19:25
昭和七年に「ハリウッドで映画化が進行中」という話が報道されてます。「監督は野口英世に似た日本人俳優を探している」と。本当にあったのかどうかは不明。ただ、映画のストーリーから窺える野口英世の物語はかなり「盛って」あるようで、最期は自らの身体に黄熱病の菌を注射し、病にかかることでそれが本物だと証明して死んだ、というようなことになっておりますな。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150111/1420998319#c1421058343
それは知りませんでした。早川雪洲はその頃既にデビューしていましたけれど。日本風にさらに話を盛れば、野口英世ハ死ンデモ試験管ヲ離シマセンデシタということになるのでしょうか。さて、米国では1924年に〈排日法〉が成立して、野口英世の晩年には対日感情が徹底的に悪化している筈ですが(cf. 若槻泰雄『排日の歴史』)、日本人が集中していたのは西海岸だったので、そもそも日本人が少なかった紐育などの東海岸ではそれほど実質的な影響はなかったということでしょうか。寧ろ反独逸(反ユダヤ)主義の方が深刻だった?*2。そういえば、「めりけんじゃっぷ」谷譲次*3も「排日法」のために日本最定住を選んだのでした。
北米大陸の何処かで大学者に出世した野口英世大陸浪人谷譲次が袖を擦り合わせたのだろうかと山田風太郎的妄想が頭を擡げてきたのですが、無論、室謙二躍る踊る地平線 めりけんじゃっぷ長谷川海太郎伝』にはそんなことは書いてない。
踊る地平線―めりけんじゃっぷ長谷川海太郎伝

踊る地平線―めりけんじゃっぷ長谷川海太郎伝

*1:http://d.hatena.ne.jp/osaan/

*2:1920年ユダヤ系独逸人の文化人類学者フランツ・ボアズに対するヒステリカルなバッシングについては、例えばスティーヴン・ジェイ・グールド『ワンダフル・ライフ』、pp.441-444とか。

ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語 (ハヤカワ文庫NF)

ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語 (ハヤカワ文庫NF)

*3:aka 長谷川海太郎 aka 林不忘 aka 牧逸馬 See eg. http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E6%B5%B7%E5%A4%AA%E9%83%8E