危ない! 問題

紙屋高雪*1「10歳までは交通教育が無理だという意見」http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20141003/1412499873


先ず今井博之という小児科医の方が以下のように言っているという;


10歳未満の子どもは近代の交通環境に対処できるだけの生物学的発達段階に達していないことが、発達心理学で証明されていますから、この年齢の子どもをいくら教育しても、事故を減らすことはできません。

 子どもが自ら危険を察知し、自分で判断して安全行動をとることができるようにしようとする教育は、単に大人が一方的に子どもに押しつけているだけの妄想にすぎません。

そうなのか。「10歳未満の子どもは近代の交通環境に対処できるだけの生物学的発達段階に達していない」ということはもっと詳しく知りたいと思う。
紙屋氏曰く、

子どもに対しては、言葉やコミュニケーションだけで安全を確保しようとすべきではないのだが、言葉やコミュニケーションで危険なことを伝える努力自体は続けるべきだろう。わからなくてもいつかはわかるし、部分的にでもわかるからだ。
その場で「安全を確保」する、飛び出しを阻止するにはどうするのか。高橋恵子氏によれば、言葉の内容よりも、話すときの「表情」、声の大きさや「抑揚」が重要であるという(「ほめること・ほめられること」 in 斎藤次郎高橋恵子、波多野誼余夫編『よろこぶ・悲しむ』*2。日本人は表情が乏しいので、決め手は声の大きさや「抑揚」である(pp.263-264)。そうすれば、子どもも大人の普段とは違った声量や抑揚を聴いて、事態がただならぬことを察することになる。

「危ないよ!死んじゃうよ!って2歳児にどうやって伝えたらいいのか。」http://yukixxxxx.hatenablog.com/entry/2014/10/04/215637


「2歳児」に「死」を了解させることって、まだ無理なのではないかと思う。何処か遠くへお出かけすることと死んでしまうことの区別がまだつかないと思う(Cf. 中沢正夫『死を育てる』)。

「死」の育て方 (ちくま文庫)

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