就活が失敗して

承前*1

時事通信の記事;


北大生、イスラム教に入信=モスク通い渡航準備―「就職うまくいかず」・警視庁


時事通信 10月8日(水)5時6分配信

 イスラム過激派「イスラム国」に戦闘目的で加わるためシリアへの渡航準備をしたとして、警視庁公安部が北海道大の男子学生(26)=休学中=らの関係先を家宅捜索した事件で、男子学生がイスラム教に入信していたことが8日、捜査関係者の話で分かった。公安部は男子学生の関係先からイスラム教関連の書籍なども押収しており、詳しい入信の経緯などについて調べている。
 捜査関係者などによると、男子学生は東京・秋葉原古書店に張り出された「勤務地シリア」と書かれた求人広告を知り、応募。古書店関係者を介してイスラム法学専門の元教授と知り合った後、イスラム教に入信したとみられる。
 男子学生は杉並区内のシェアハウスに滞在。都内のモスクに通い、アラビア語のほかイスラム教についても学んでいたという。
 捜査関係者によると、男子学生は任意の事情聴取に対し、「シリアに入ってイスラム国に加わり、戦闘員として働くつもりだった」と話す一方で、「就職活動がうまくいかなかった」とも説明しているという。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141008-00000008-jij-soci&pos=1

『毎日』の記事;

イスラム国>元大学教授、渡航手引き 北大生の参加準備

毎日新聞 10月8日(水)11時49分配信


 北海道大学の男子学生(26)=休学中=が、イスラム過激派組織「イスラム国」に戦闘員として参加するためシリアに渡ろうとした事件で、中東に渡航歴がある元大学教授の男性(54)が、学生のシリア渡航を手引きしていたとみられることが捜査関係者への取材でわかった。

 学生が戦闘員になろうとした理由について、警視庁公安部の事情聴取に「就職活動に失敗した」などと話していることも判明。公安部は学生が今春、東京都内の古書店に貼られた求人広告をきっかけに元教授と知り合い、その後、イスラム教に入信するなどイスラム国に傾倒していったとみて調べる。

 捜査関係者によると、元教授はイスラム法が専門でイスラム教徒。イスラム国の関係者に人脈を持ち、先月にもイスラム国の支配地域を訪れ、その様子をネットに投稿するなどしていた。

 学生は求人広告を見た後に古書店関係者を通じて元教授と知り合い、8月にシリアへの渡航を計画したが、同行者の都合などで断念した。今月7日に再度渡航を目指したが、公安部が前日の6日に刑法の私戦予備および陰謀の疑いで強制捜査に乗り出し、出国を阻止した。公安部は7日に元教授の都内の自宅などを家宅捜索した。学生は事情聴取に「元教授にイスラム国の関係者を紹介してもらう予定だった」と話しているという。【岸達也】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141008-00000036-mai-soci

イスラム法が専門でイスラム教徒」の「元大学教授の男性」で歳は54といえば、中田考さん*2じゃないかということはかなり容易に想像がつく。最近、内田樹氏との対談本『一神教と国家』を斜め読みして、けっこう面白かったということはあったのだが。また、インタヴューしている人があれだけど、


木下黄太「【単独インタビュー】イスラム国関連で警視庁公安部家宅捜索、スマホ等押収の元同志社大学教授、中田考氏。」http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/245dd90a4f75bf07ff3d68418d4b7e46


も参照されたい。