Interactively

Related to http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140706/1404668892

石田雅彦「なぜ『nature』は「STAP細胞」論文を掲載したか」http://agora-web.jp/archives/1585914.html


3月の記事なので、小保方晴子騒動についていえば〈初期段階〉に属する言説だといえる。なので、そこかしこに〈好意〉が残っている。その中に興味深いパラグラフがあった;


同論文を『nature』は何度も突き返したそうです。そうした過程で『nature』にとって具合のいいデータばかりが残るようになり『nature』の審査を通ることが自己目的化し、さらに、成果が出た、ということで論文査読を通過してしてしまった。掲載に至った背景は、内部調査を継続中の『nature』からまだ発表はないんだが、こうしたことが起きていた可能性が高い。
中心は小保方晴子だったのか笠井芳樹だったのか知らないが、突き返される度に意識的か無意識的か査読者の意図を忖度し、それに迎合した(つもりになって)、その結果、あの論文が完成してしまった。問題の論文は査読者と執筆者との相互作用の中で構築されていったということになる。まあそもそもテクストというものはどれも著者と編集者とか読者といった他者たちとの相互作用の中で生成してくるものなのだろうけど。