Sophia said

広瀬登「ネット社会の「変革」検証」『毎日新聞』2013年12月2日夕刊


映画『ブリングリング』を巡ってのソフィア・コッポラ*1の言葉;


(前略)コッポラ監督は「ソーシャルメディアを得たことで、今の若者たちは、自分の書いた文章を読んでもらい、撮影した写真を見てもらう『観客』を得た。だが、観客の前でどういうふうに自分たちを表現するか、子供たちは正しいすべを知らない」と問題の根源を指摘する。

子供たちが現代的なら、実際に事件で被害にあい、その邸宅を映画の撮影にも供したパリス・ヒルトンらに代表されるセレブたちの存在も極めて現代的だ。「リアリティー番組やタブロイド紙、そしてもちろんソーシャルメディアから作り上げられたセレブにはプライバシーがないし、一歩踏み込んで言えば、プライバシーは重要でなくなってきた」

99年の「ヴァージン・スーサイズ」で長編監督デビュー、「ロスト・イン・トランスレーション」や「SOMEWHERE」などでは、孤独で自分の居場所を探す人物を描いてきた。「過渡期にいるキャラクターが好き。一生懸命、自己発見をしようと、自分との葛藤から生まれるドラマにひかれる」という。自らの過渡期は映画を作り始めた20代。(後略)
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