小沢/吉本(メモ)

一郎じゃなくて健二だが。

よしもとばなな*1「人生とともにある歌 小沢健二」『ブルータス』766、2013、pp.34-35


少しメモ。


小沢くんとは人生でそんなに何回も会ったわけじゃない。なのに、けんかしたり仲直りしたりハグしたり友だちが入院してる病院に夜中にかけつけたり自分の親が死んだ日*2に会ったりした。
しかもなにがどう組み合わさったのか、私と夫の顔は全然彼に似ていないのに、私たちの子どもの顔は小沢くんにそっくりなのである。
ちょっと調子に乗りやすい(小沢くん、ごめん!)性格もよく似ている。
はじめてそのそっくりさんたちが実際に会ったときには「たしかに僕たち似てるかもね」と双方が上から目線で言い合っていてほんとうにおもしろかった。
ものごころついたときから「パパにも似てるけど、とにかくオザケンに似てるね!」と言われて育ってきたうちの子に、小沢くんは「こんな明るい子、現代の東京になかなかいない、頼もしい」と言ってくれた。私はそれがとても嬉しかった。(p.34)
BRUTUS (ブルータス) 2013年 11/15号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2013年 11/15号 [雑誌]

See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090322/1237741323 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100528/1275013322