『夕刊フジ』の記事;
「出産を支持しますか?」という質問が凄い。「支持」しないという人は、中絶すべきだった、流産すればよかったと考えているのだろうか。問題は或る意味でダブル・バインドの性質を有している。仮に「出産」ではなく中絶という選択がなされた(それが発覚した)場合、今と同様の、ひょっとしたら今以上の道徳的非難が捲き起こる可能性があるからだ。まあ『週刊文春』に対する批判が拡がったということは、世間にはまだ健全性が残っているということなのだろう。安藤美姫“公開リンチ”に大炎上! 週刊文春の出産アンケート中止
夕刊フジ 7月6日(土)16時56分配信
フィギュアスケートの元世界女王、安藤美姫(25)の未婚出産騒動は収まる気配がない。安藤は一部スポーツ紙の単独インタビューで心中を激白。一方、週刊文春は出産への賛否を問うアンケートが“公開リンチ”と猛批判を浴びて中止に追い込まれた。
安藤は6、7日に福岡市で開かれるアイスショーを前に、西日本スポーツのインタビューに応じた。出産に関しては「本当に大変なこと。世の中の子育てをしながら家事や仕事をするお母さんを応援したい気持ちもある」。「大嫌いで、やったことがなかった」という筋力トレーニングに取り組み、「ジャンプさえ戻れば(以前のように)やれる手応えはあるし、不安はない」と意気込んでいる。
復活を目指す安藤に水をかけたのが週刊文春。4日、メールマガジンの読者約8000人に、「安藤選手の出産を支持しますか?」「子育てしながら五輪を目指すことに賛成ですか?」と質問した。これに対し、「人権侵害だ」「支持する・しないって何様のつもりだ」と批判が広がり、同誌はアンケートを中止。新谷学編集長名で「このアンケートに関して不快な思いを抱かれたすべての方にお詫び申し上げます」と謝罪文を発表した。
下着通販会社「ピーチ・ジョン」創業者の野口美佳氏はツイッターで「読んだ瞬間ドッカーンと怒りがこみ上げ、いまでもブルブルとした思い」とつぶやいた。脳科学者の茂木健一郎氏もツイッターで「その記事は、国際的な人権感覚から言えば、かなりぎりぎりのところで書かれている」と分析。その上で、「日本のマーケットでは、それが売れる。今回の安藤選手に関するアンケートは、ぎりぎりを踏み外してしまった感あり」と指摘した。
女性問題に詳しい東京家族ラボ主宰、池内ひろ美さんは本紙の取材に、「出産を支持するか、という問いかけ自体まったくリテラシーがない」と批判。
「有名人である彼女に対する関心の高さや、さまざまの好奇心はあると思う。だが、出産するかどうか、子育てしながらメダル取れるかどうか−というのは生き方の問題であって、人がジャッジするべき問題ではない。陰湿なアンケートは(ネットで公開された)リンチになりかねない」と女性の意見を代弁する。
父親候補として噂されたプロスケーターの南里(なんり)康晴(27)は「フライデー」の取材に「僕じゃない」と完全否定。「父親は誰?」との疑問がある限り騒動は続くのか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130706-00000015-ykf-spo&pos=2
〈道徳〉に酔う人たち。『東スポ』の記事;
まあ柔道よりはましだといえるのではないか*1。少なくとも「フィギュア」をやって〈非モテ〉*2になる可能性は低いわけだから。また「デキ婚」に目くじらを立てれば確実に出生率は下がる。美談じゃ済まされない…スケート連盟に抗議殺到「ちゃんと性教育しているのか」との声も
東スポWeb 7月6日(土)11時41分配信
フィギュアスケート元世界女王の安藤美姫(25)の衝撃の未婚出産は、あたかも美談のように仕立てられている。「母親として五輪出場へ」「ママでも目指せ金メダル」といった報道が目に付くが、その裏では深刻な事態に陥っていた。実は日本スケート連盟に苦情電話が殺到。中には「お前ら、ちゃんと性教育しているのか!?」と怒りをあらわにする人もおり、連盟スタッフは大困惑しているという。万が一にも「フィギュアの世界は下半身がだらしない!?」などという評判が立っては、一大事だからだ。
安藤は今週末、アイスショー「ファンタジー・オン・アイス」(6、7日、マリンメッセ福岡)に出演するほか、8日には「東日本大震災復興支援チャリティアイスショー」(福岡・パピオアイスアリーナ)、“父親説”のあるプロフィギュアスケーター南里(なんり)康晴(27)と共演する「プリンスアイスワールド東京公演」(12日開幕、西東京市・ダイドードリンコアイスアリーナ)までめじろ押し。
チケットがプラチナ化していると言われ、結果的には出産告白が大きな宣伝効果となったのは否めない。「多くのメディアでは出産した母がソチという夢に向かって決意するという美談になっていますが、非常に違和感を覚えますね。再起しようと本気なら、避妊しないのはなぜ? そこは問われるべきではないでしょうか」と話すのは某フィギュアコーチだ。
実は一連の報道とは裏腹に、迷惑を被っている関係者は少なくない。その“最大の被害者”は何といっても日本スケート連盟だろう。1日のテレビ朝日「報道ステーション」のインタビュー翌日から電話が鳴りっぱなし。その多くは「苦情」だからだ。
事情に詳しいフィギュア関係者が言う。「ほとんどがお叱りの電話だと聞きました。現役選手が入籍もせずにいきなり出産ですからね。五輪を目指す他の競技ではとてもじゃないけど考えられない。電話の中には『お前ら、ちゃんと性教育やってんのか!』と怒っている人もいて、連盟関係者は困惑しているんですよ」
確かに、フィギュア界の“生中出し率”は常軌を逸している。まず、2010年に織田信成(26=関大大学院)が学生時代にデキ婚したかと思えば、今年4月には無良崇人(22=中京大)がデキ婚。そして極め付きは安藤の未婚出産&父不明という異常事態…。有名選手たちの“性の乱れ”を危惧して、怒るのも無理はない。
「連盟は性教育をやるところではない。そんなものは家庭でやるべきなんですが…」と同関係者は頭を抱えている。
だが、怖いのは苦情電話だけではない。もしもこのまま「フィギュアをやらせると下半身がだらしなくなるのでは?」という懸念が、世間的に広がってしまうと大変なことになる。女子の金の卵たちが、リンクから離れていく事態にもなりかねない。もちろん、「将来うちの娘をフィギュア選手に」と考える親たちが減ることも考えられ、これまで築いてきた「王国・日本」が崩壊することになるからだ。
こんな状況だけに、もっか多くのフィギュア関係者の不安はあるカップルに…。交際が発覚した男子選手の小塚崇彦(24=トヨタ自動車)とフジテレビの大島由香里アナ(29)だ。もし、この2人までデキ婚してしまえば、イメージ回復は不可能になるだろう。
「大島アナはすでに29歳でしょ。“女子アナ30歳説”って言うんだっけ? 結婚かフリーかを選択する年齢にさしかかっているんだよね。しかも年上だし、心配。サラブレッドの小塚までデキ婚となったら、もうシャレにならないよ」(別のフィギュア関係者)
デキ婚=不謹慎といわれる時代ではないにしても、安藤の騒動によってフィギュア界は今、重大局面を迎えているのは事実だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130706-00000010-tospoweb-spo
おまけ。また『夕刊フジ』の記事;
美姫出産の女児、噂のカレが父親説否定 「フライデー」報じる モロゾフ氏は…夕刊フジ 7月6日(土)16時56分配信
フィギュアスケートの元世界女王、安藤美姫(25)の未婚出産騒動に新たな展開だ。出産した女児の父親候補として噂されたプロスケーターの南里(なんり)康晴(27)が写真週刊誌の取材に「僕じゃない」と完全否定したのだ。一体誰が父親なのか。
直撃したのは5日発売の「フライデー」(7月19日号)。居酒屋のアルバイトが終わった南里の帰りを捕まえ、「お父さんは南里さんですか」と質問したところ、南里は「いや、違います」。「誰の子か」との問いには「それは僕も詳しくは話せない。分からない」と明かしたという。
南里は、今年5月、同誌に安藤との2ショットを撮られ、新恋人と報じられた。現在、安藤と同じマンションに住んでいるとみられることから、女児の父親かと噂されるようになった。
もう1人の有力候補で元恋人だったニコライ・モロゾフ氏(37)は、親交のある国際ジャーナリスト・大野和基氏(58)に「自分の子供ではない」と答えている。
4日朝(日本時間)、米ニュージャージー州に滞在中のモロゾフ氏に改めて電話でコンタクトをとった大野氏は、「いままでは『ノー』『ありえない』ときっぱり否定していたが、(この日は)トーンが変わっていた。『冷静になってみて本当に父親ではないと言えるのか』と聞くと、『この騒動にもう関わりたくない』と言っていた」。うんざりした様子だったという。
渦中の安藤は4日、週末のアイスショーへ向け福岡市内で練習を行った。報道陣をシャットアウトする厳戒態勢で、会場を離れる際も“ダミー”の車を用意する徹底ぶり。安藤が自ら明かさない限り、この騒動、収まりそうにない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130706-00000008-ykf-spo&pos=1