或るご近所の話

Andy Walker “1913: When Hitler, Trotsky, Tito, Freud and Stalin all lived in the same place” http://www.bbc.co.uk/news/magazine-21859771


1913年にアドルフ・ヒトラーレフ・トロツキーヨシフ・スターリン、ジグムント・フロイト*1、チトー(後のユーゴスラヴィア大統領)がウィーン中央部の半径2マイルのご近所に住んでいたという話。何だか山田風太郎的状況だが、誰か映画化する人はいないのか。この中で直接言葉を交わしていたことが確実なのはトロツキースターリン。何しろスターリンがウィーンにやってきた目的のひとつはトロツキーと会うことだったからだ。ただトロツキーヒトラーは同じカフェに出入りしていたので、何か話をした可能性はある。
思想史においてご近所とか町内というのはどう捉えられているのだろうか。モータリゼーション、インターネット化を経た現在でもご近所や町内というのは思想的な意味を持ち得ているのだろうか。まあ仏蘭西現代思想なんかも、巴里のセーヌ左岸の徒歩20分以内のご近所の思想として再構成されるべきか。