「戦争花嫁」(メモ)

承前*1

「戦争花嫁」という言葉もあった。


戦争花嫁とは、狭義に、第二次世界大戦後、進駐軍兵士と結婚した日本人女性を意味する。現在では、日本では死語に近い。
戦争花嫁という言葉は、進駐軍が使った英語のwar bride(戦争花嫁)という言葉を直訳して使われたものと思われる。
War brideとは、a foreign girl or woman who marries a serviceman who is overseas and goes to live in his country とランダムハウス英々辞典に記載されている。
在米日系人社会では、広義に、アメリカ人兵士・軍属と結婚して渡米した日本人女性を戦争花嫁と呼んでいる。現在も戦争花嫁という言葉は、在米日系社会では使われている。(林かおり「アメリカの戦争花嫁の歴史的経緯と帰属意識アイデンティティー)」http://www.katiebooks.com/Gakkai1.htm
「死語に近い」か。親戚では戦争のために結婚を逸した人はいなかったが、私の伯母のひとりは戦後米兵と結婚している。しかし渡米する前に離婚したので、正確には「戦争花嫁」と言えないかも知れない。というわけで、米国に従姉がいるのだが、初めて会ったのは1990年代も押し詰まった頃。
ところで、創価学会の米国進出は「戦争花嫁」への布教から始まった筈(井上順孝『海を渡った日本宗教』)。
海を渡った日本宗教―移民社会の内と外

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