承前*1
「きらきらネームは遠い将来が想像できないDQN親とハリウッドセレブの特権なのか?―Lack of imagination leads to imaginative baby names?」http://oharakay.com/archives/2868
そのコメント欄から;
ジャック・デリダ(Jacques Derrida)が生まれたとき、ジャック・デリダではなくジャッキー・デリダ(Jackie Derrida)だったということを思い出す。「一九三〇年代のアルジェリアのユダヤ人社会では、アメリカ映画の影響からか、ウィリアムとかジャッキーとか、米国風の名前を子供につける例がけっこうあったらしい」(高橋哲哉『デリダ 脱構築』、p.12)。
ドイツ語圏の一部の社会階層では子供にアメリカンな名前をつけるのが流行ってます。「ジャンクフードをがばがば食べてぶくぶく太り、一日中リアリティー番組ばっかり見てい」る連中のドイツ版の家庭では、子供達が揃いも揃ってジェニファー、キンバリー、アシュリー、ブリッタニーみたいな、アメリカのソープドラマからとったような名前ばっかりなんで笑っちゃいます。そんなドイツの子供達が見るケーブルテレビ局の番組は、朝から晩までアメリカのドラマばっかりが放映されているし。ドイツのこの階層の人々は、富とセレブの象徴としてのアメリカへの憧れが未だに強いということの表れでもあるようです。
- 作者: 高橋哲哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/03
- メディア: 単行本
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