「女性運動史をめぐる「江原史観」の問題点とその影響」http://d.hatena.ne.jp/yamtom/20060706/1152164096
「フェミニズム運動における世代間の権力関係と相互批判の重要性」http://d.hatena.ne.jp/yamtom/20110723/1311462743
江原由美子先生の「リブ史観」が批判されているのを知る。取り敢えずメモ。
これとは関係なく、実は江原先生は私の人生を変えた人として、上位30に入る存在だったのだ。つまり、私が現象学という世界に足を踏み入れてしまったのは、東大の同人雑誌『ソシオロゴス』に掲載された江原先生の「多元的現実」についての論文を読んだことがきっかけだったからだ。それから、数年前に某シンポジウムで、江原先生が社会学は知識社会学としてしかあり得ないというような発言をしているのを聞いて、凄ぇかっこいいじゃんと思ったということを思い出した。ただ、私が知っているのは現象学的社会学者としての江原先生であり、フェミニストとしての江原先生はあまり知らないのだった。読んでおこうと思い、『女性解放という思想』を日本から持ってきたのだが、まだ読んでいない(orz)。
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話は全く変わる。
http://sicambre.at.webry.info/201107/article_22.html(Via http://d.hatena.ne.jp/tonmanaangler/20110722/1311307391)
井上寛司『「神道」の虚像と実像』(講談社現代新書)という本が出ていることを知る。「柳田国男に代表される、「神道(シントウ)は、太古の昔から現在にいたるまで連綿と続く、自然発生的な日本固有の民族的宗教である」とする、現代日本では根強く支持されている見解を、超歴史的な見解として徹底的に批判し、神道という言葉の読みの変遷(ジンドウ・シンドウ→シントウ)などを踏まえて、神道の具体的様相と歴史的変遷をたどっ 」ている本であるそうな。これは私にとって読まなければいけない本ではあろう。(特に仏教とのインタラクションを通した)「神道」の歴史的構成についての本というと、今まで拙blogで言及した本では、義江彰夫『神仏習合』*1、末木文美士『日本宗教史』*2、佐藤弘夫『神国日本』*3、(少し古い本だけど)山折哲雄先生の『神と仏』*4がある。さらに、高取正男『神道の成立』はやはりマークしておかなければいけないだろう。ところで、柳田國男の(例えば『先祖の話』 先祖の話に代表されるような)「神道」論をそれだけ取り出して議論することの意味はどうなのかなとも思う。やはり、それは〈国民〉の語りとしての日本民俗学、特にその最重要概念としての「常民」概念との関係で議論されるべきことであろう。ナショナリズム=「一国民俗学」批判としての柳田國男批判の例として、子安宣邦「一国民俗学の成立」(in 『思想としての20世紀』、pp.343-379)を取り敢えずマークしておく。
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*1:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090309/1236615091 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101209/1291899124
*2:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070411/1176262833
*3:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070816/1187260523
*4:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090310/1236658467