脱原発と温暖化(by 日本環境学会)

承前*1

日本環境学会「震災復興と脱原発温暖化対策の両立を可能にするために」http://jaes.sakura.ne.jp/archives/1252


議論の叩き台として。
このテクストを知ったのは松田まゆみという方のblog*2によってなのだが、松田さんは「脱原発を唱えるのはいいが、広瀬隆氏や槌田敦氏がもてはやされる結果、人為的二酸化炭素温暖化説の陰謀論が広まりそれが信じられてしまうのは恐ろしい」と主張している。曰く、


今回の原発事故で脱原発を唱えるのは当然のことなのだが、このところ気になるのは、地球温暖化原子力の推進派がつくりあげたデマだという意見を支持する人が登場していることだ。私は植草一秀氏の「日本の電力事情無知を晒した日テレ村尾信尚氏」*3というブログ記事を読んで驚いてしまった。植草氏は「すでに地球環境問題でのCO2主犯仮説は破たんしている。CO2主犯仮説は、原子力推進利権複合体が、原子力利用を推進するために流布したデマゴギーである」と断言している。どうやら原発の反対をしている広瀬隆氏が著書「二酸化炭素温暖化説の崩壊」でそう主張しているらしい。
ただ、今頃になって植草一秀の言に「驚いてしまった」というのはちょっと遅すぎるのではないかと思った。因みに、このblogには植草と天木直人のblogへ「お気に入り」としてリンクが張られている。別に自慢するわけではないけど、私は一昨年の暮に植草の地球温暖化陰謀論を採り上げている*4