ビフテキそして外郎


ビフテキって言葉を久しぶりに聴いた。しかも『サザエさん』から脚本家はどういう時代設定なのかな。
と或る方が呟いていた。
俺の勝手な定義によれば、「ビフテキ」っていうのは町の洋食屋さんに結びつく。それに対して、ビーフ・ステーキというのはステーキ・ハウスだとかレストランだとかに結びつく。去年よしもとばなながバッシングされていた時期*1だと思うけれど、1970年代にファミレスというものができるまで、庶民にはレストランというものは縁遠いものだったとか書いていた奴がいたのだが、それを読んで、何馬鹿なこと言ってるんだい、田吾作めと思った。暇がなかったので、URLを掲げてblogには書かなかったけれど。東京の下町あたりでは、レストランなんてしゃれた名前のものはなかったけれど、町内に1軒くらいは洋食屋さんがあって、みんな、ビフテキだのハンバーグだのオムライスだのを食べていたのではないか。もし、「ビフテキ」という言葉に「時代」のズレを感じるとしたら、それは町内から洋食屋さんがなくなっているということなのか。
食べ物の話ということで。「重陽餅なる菓子を食べる」と書いたら*2、「わたしも食べたいです」というコメント*3。えーと、これは和菓子でいうところの外郎と殆ど同じです。外郎だが、薬としての外郎と菓子としての外郎があって、ややこしい。さらに、小田原の「外郎家」(「株式会社ういろう」)*4はそもそも薬としての外郎を製造・販売していたのだが、今では菓子としての外郎も製造・販売しており、さらにややこしくなっている。因みに俺は関東人でありながら、外郎というと小田原よりも名古屋を連想する。