『合唱団』

土曜日は東画廊*1にて『合唱団―四人展』のオープニング。参加しているアーティストは韓鋒*2、李周衛、張湘渓*3、張雲垚の4人。
この4人の作品群がタイトルの『合唱団』通りにハーモニーをなしているのかどうかは定かではないが、観ていて具象についての問い、また地−図(或いはフレームの内/外)の関係についての問いが共通のものとして浮かび上がっては来る。韓鋒の淡いグレーの飛行機を描いた作品と、それに繋がるようにしてフレームの外に拡がるおもちゃのバスを使ったインスタレーション。李周衛の作品は1点しかなかったが、雨に降られた群集を描く水墨画。ここでも、図(群集)よりはそれを取巻く広大な余白(地)が前面化する。張湘渓は中身を繰り抜いたTVディスプレイをドール・ハウスのように使って、自分のアトリエ、民工の宿舎、大邸宅などを再現しようとする。張湘渓のTVディスプレイに対して、張雲垚が使うのはダンボール。彼は「悖論」(パラドックス)をテーマとするが、具体的にはダンボールによって縁取られた祭壇のようなもの。