SALMAN MASOOD and ALAN COWELL “Pakistan Says Iran Scientist in U.S. Fled to Its Embassy” http://www.nytimes.com/2010/07/14/world/middleeast/14iran.html
埒の開かない話。
パキスタン外務省はイラン人核科学者Shahram Amiriがワシントンのパキスタン大使館に逃げ込み、保護されたと発表した。彼は既に「イラン利益代表部（Iranian interests section）」に移され、帰国が準備されているという。実は、イラン政府は、Shahram Amiriが2009年にメッカ巡礼中にCIAによって拉致され、拷問を受けていると主張している。６月、国連安全保障理事会における新たな対イラン経済制裁案の採決直前に、イラン政府はShahram Amiriからのヴィデオ・メッセージと称するものを公表している。その登場人物はペルシア語で、自分が如何にしてCIAとサウディ・アラビア情報機関によって拉致されたのかを語っている。イラン側の主張によれば、その映像はアリゾナ州Tucsonで撮影されたという。しかし、その直後に、Shahram Amiriと名乗る別の男が登場する別の映像がYouTubeに投稿されている。その第二のShahram Amiriは自分は現在米国で博士論文を書いており、自由で無事だと語っている。また、イラン政府が公表したヴィデオに登場しているのは自分ではないこと、イランの核開発に自分は関係していないことを主張している。
ということになる。
If the Iranian version is true, it is not clear how the man was able to reach the Pakistani Embassy. If the second version is accurate, it is not clear why he would want to take refuge at the embassy.
パキスタン大使館に駆け込んだのははたしてどっちのヴァージョンのShahram Amiriだったのか。
イラン外務省はShahram Amiriが拉致された新たな証拠があると主張し、2007年にイランの防衛副部長だったAlizera Asgariも2007年に土耳古訪問中に拉致されていると主張している。
イランと米国は国交がないので、イランはワシントンのパキスタン大使館に、米国はテヘランの瑞西大使館に、それぞれ「利益代表部」を設置し、交渉を行っている。
