角田房子


作家の角田房子さん死去 丹念な取材で「閔妃暗殺」

 「閔妃(ミンビ)暗殺」など近現代史をテーマとしたノンフィクション作品で知られる作家の角田房子(本名フサ)さんが1月1日に死去していたことが12日、分かった。95歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で済ませた。

 フランス留学などを経て執筆活動に入った。丹念な資料収集と取材で、甘粕正彦ら軍人や満蒙開拓団、ブラジル日系移民などをテーマにした作品を発表。「責任 ラバウルの将軍今村均」で85年に新田次郎文学賞、日本公使が介在した朝鮮王妃暗殺事件を描いた「閔妃暗殺」で88年に新潮学芸賞を受賞した。

 ほかの著書に「東独のヒルダ」「悲しみの島サハリン」などがある。
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031201000653.html

スミタではなくツノダ。『閔妃暗殺』*1しか読んでいないが、こんなご高齢であるとは知らなかった。いつも思うのだが、日本の新聞のobituaryというのはどうしてこんなに情報量が少ないのだろうか。例えば、NYTの(アントニオ・カルロス・ジョビンジョアン・ジルベルトと並んで、「ボサ・ノヴァの父」と称される)Johnny Alfのobituary*2と較べられよ。
閔妃(ミンビ)暗殺―朝鮮王朝末期の国母 (新潮文庫)

閔妃(ミンビ)暗殺―朝鮮王朝末期の国母 (新潮文庫)

*1:それにしても、アマゾンのレヴューは酷いというか凄い。

*2:LARRY ROHTER “Johnny Alf, a ‘Father of Bossa Nova,’ Dies at 80” http://www.nytimes.com/2010/03/12/arts/music/12alf.html