顧文剣、王海文「8名台湾人売買假大陸身份証」『東方早報』2009年10月13日
王梁ら8人の台湾人が偽造された中国大陸の居民証を2〜3万元で売買したとして、上海市第一中級人民法院は、王梁に「有期徒刑3年」の判決を下した。王梁は2006〜2008年にかけて、台湾人の羅文とともに、湖南省安郷県、重慶市墊江県、山西省大同県などで現地農民の「戸口簿」を入手し、それを基に「身份証」を6名の上海在住台湾人に販売していた。さらに、王梁は万航渡路の路上で偽の「上海市公安局静安分局」等の印章も購入していた。羅文は「管制*11年6個月」。購入した6名は今回刑事処罰を免除された。6名が大陸の身分証を購入した動機は、不動産の購入(台湾人が大陸で不動産を購入する際には資金来源等の証明書が必要)、大陸での重婚、台湾での訴訟からの「逃避」、株式の購入(「A股」は大陸人しか購入できない)。
Wu Shen & Chen Qian “Foreigners warned about visa agents” Shanghai Daily 13 October 2009
上海市出入国管理局では、今年の1〜9月に100名の外国人をオーヴァーステイで摘発している。その50%以上は代行会社にヴィザ手続を依頼して騙されたケース。昨年同期よりも63%増加している。例えば、某日本人男性は今年1月に上海の某コンサルタント会社に就職するために中国に入国したが、会社が労働ヴィザ手続をしてくれなかったために、雑誌で代行会社を見つけ、8000元を支払ったが、1か月経っても音沙汰なく、ようやく自分が騙されたことに気づいた。
*1:拘束の意。