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この海勢頭豊という方、全く存じ上げなかったのだが、911陰謀理論*1の臭いがあるということで、先ずエンガチョということかな。
この人は(沖縄)「民族主義者」というより、琉球の日本への包摂をこのようなストーリーで以て合理化しているように読めた(こんなことを書くと、多くの人から叱られるか)。そもそも、「大和(やまと)の源流は琉球なのだ!」という言説は戦前(例えば柳田國男『海上の道』とか)ヤマトの側から、琉球をヤマトに包摂・統合する意図を伴いながら、発せられていたものなのでは(cf. 村井紀『南島イデオロギーの発生』)?
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南島イデオロギーの発生―柳田国男と植民地主義 (岩波現代文庫)
- 作者: 村井紀
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「邪馬台国」というと、かつてはどんなトンデモでもありのユートピアという感じで、名探偵神津恭介まで推理していたわけだが(高木彬光『邪馬台国の秘密』)、あまり興味はなく、暫く前に畿内説で決着がついたの? と、軽く驚いたくらいではある。昔、岡田英弘の『倭国』という本で、卑弥呼の勝因は中国大陸から道教という最新の霊的技術を導入したことにある云々というのを読んで、面白いなと思ったということはある。あと、邪馬台国に関しては、小路田泰直『「邪馬台国」と日本人』をマークしておく。
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*1:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070930/1191131395 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071002/1191307720 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080112/1200165144 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080114/1200292369 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080125/1201204697 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080129/1201566623 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080326/1206501345 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080605/1212682633 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090413/1239593751 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090729/1248840543